中国メディア「騰訊体育」(WEB版)が2024年2月14日、サッカー韓国代表の「内紛」に言及し、「韓国サッカーは今後10年か20年で衰退が加速する」と報じた。記事では、サッカー韓国代表における「内紛」を報じた韓国メディアの記事を引用し、中国サッカー解説者・黄建祥氏の見解を記した。
夕食後の卓球が原因で内紛勃発
複数の韓国メディアによると、AFCアジアカップ準決勝ヨルダン戦を翌日に控えた2月5日に代表内部に亀裂が生じたという。
「スポーツソウル」(WEB版)は夕食での出来事を詳細に伝えている。記事によると、代表選手は夕食を共にしていたが、一部の若手選手が卓球をするために早めに切り上げた。夕食を団結の場と考える主将ソン・フンミン(31)が戻ってくるよう指示すると若手選手らが反発。口論となりその際、何らかの理由でソンは指を負傷した。
若手選手の中には韓国の至宝と称されるMFイ・ガンイン(22)が含まれていた。イは幼少の頃にスペインに渡りスペインリーグで活躍し、現在はフランスリーグのパリ・サンジェルマンFCでプレーする若手のスター。一方のソンは英プレミアリーグ・トッテナムに所属し、21-22シーズンにアジア人初となるプレミアリーグ得点王に輝いた国民的英雄だ。
ソンとイの間に生じた亀裂は他の選手にも大きな影響を与え、ヨルダン戦の韓国代表は精彩を欠いた。1次リーグ2-2で引き分けたヨルダンに0-2の完敗。64年ぶりのアジアカップ優勝は消滅した。内紛騒動の渦中のイは内紛報道を受け14日にSNSで自身の行動を謝罪した。