自由と競争...「結局、米国経済が元気だから」
50代以上の人が新NISAを活用して資産を増やすには、何がおススメなのか。J‐CASTニュースBiz編集部は、リポートをまとめた熊紫云さんに詳しく話を聞いた。
――「5年間」「10年間」「15年間」の投資成績をみると(最大値&平均値)、トップ3はいつも「米国株式型」「先進国株式型」「全世界株式型」の順番になりますが、なぜこの順番になるのですか。特に、「米国株式型」がいつも1位になる理由は何でしょうか。
熊紫云さん 結果論ですが、「結局、米国企業が一番元気だった」ということにつきます。米国は自由で競争が厳しいので、イノベーションがどの国よりも盛んです。IT企業を中心に競争に打ち勝つ企業が世界的にビジネスを成功させており、より収益を挙げているのです。
「先進国株式型」の75%が米国株式で構成されていますが、残りのフランスやイギリス、カナダなどの先進国は米国に比べて元気がありませんでした。「全世界株式型」は米国株式が63%を占めていますが、その割合は「先進国株式型」より少ないし、ほかの日本や新興国の経済や通貨、企業業績がやはり弱かったと言えます。