立浪監督は中田翔の「良き理解者」...元WBCコーチが明かす関係性 中田次第で中日Aクラス入りも

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   プロ野球中日・立浪和義監督(54)の2024年シーズンに注目が集まっている。監督就任から2年連続で最下位となった昨オフは中田翔内野手(34)、中島宏之内野手(41)らを獲得し課題の得点力アップに向けて戦力補強を行った。就任3年目の24年シーズンはどこまで上昇できるか。J-CASTニュースは、巨人、楽天などでコーチを歴任し現在オイシックス新潟アルビレックスBCで監督を務める橋上秀樹氏(58)に分析してもらった。

  • 中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「中田は今年の中日の成績の大きなウエイト占める」

   23年シーズン最下位に終わった中日はチーム打率、本塁打、打点いずれもリーグ最下位で得点力不足を露呈。中でも打点はリーグ唯一の300点台(370点)で、最多となった阪神の534打点と160点以上の開きがあった。得点力向上に向け、中田は打点を、中島は代打の切り札として期待されている。

   スポーツ紙の報道によると、春季キャンプで立浪監督は自らバットを握り中田と中島にノックを行ったという。ノックは約30分間行われ、ノック後に立浪監督から言葉をかけられた中田は「意識もうろうとしていたんで、はっきり覚えていない」と振り返ったという。

   橋上氏は立浪監督がベテラン2人にノックした意図について「監督としての思い入れがあると思います」とし、次のように説明した。

「中田選手と中島選手に対して『期待しているぞ』という現れだと思います。監督の思いを選手に伝えるという意味では大事なこと。メディアがある程度大きく扱うことを想定しながら外向けにも発信して、メディアを通して中田選手や中島選手に自分の思いを伝える。中田選手は今年の中日の成績の大きなウエイトを占めるでしょう。優勝は厳しいかもしれませんがAクラスに届くかどうか中田選手の成績が直結すると思います」

「中田は80打点がひとつの目安に」

   13年に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で立浪監督とともに日本代表のコーチを務めた経験を持つ橋上氏は、立浪監督を「プラス思考の持ち主」と評する。当時日本代表の打撃コーチを務めた立浪監督は中田の打撃指導に当たり、即席の「師弟関係」にあった。

   立浪監督の性格を知る橋上氏は「立浪監督はWBCの時から中田選手のポテンシャルを感じていたと思います。中田選手ひとりでチームをAクラスに押し上げることができるくらいに考えていると思います。WBCの大会期間中は『もう少しああすれば、こうすれば良かった』という思いがあったでしょうが、今回は自分のチームの選手になったので遠慮なく指導ができる。中田選手にとってみれば監督が良き理解者であることは大きい」との見解を示した。

   さらに「中田選手は今年成績を残すと思います。80打点がひとつの目安になるでしょう。打率2割7分くらいでホームランは25本打てればチームのAクラスが見えてくる。立浪監督もそれくらいの数字を期待していると思います」とした。

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