サッカー日本代表「スポンサーロゴにモザイク」の真相 週刊誌報道からみ憶測も...「全く関係ございません」

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   日本サッカー協会(JFA)が2024年2月3日に公開したYouTube動画について、一部シーンで、日本代表ウェアのスポンサーロゴ「KIRIN」にモザイク加工が施されているとし、にわかにXで波紋が広がっている。

   日本代表をめぐっては、伊東純也選手の性加害疑惑がニュースサイト「デイリー新潮」によって1月31日に報じられ、伊東選手側が虚偽告訴容疑で告訴したとされるものの、2月2日にはチーム離脱が発表されるなどの動きがあったため、関連性を疑う声が出ているのだ。関係各社に理由を聞いた。

  • 伊東純也さんのインスタグラム(@1409junya)より
    伊東純也さんのインスタグラム(@1409junya)より
  • 伊東純也さんのインスタグラム(@1409junya)より

「これ伊東純也騒動のせいか?」

   話題になったのは、YouYubeチャンネル「JFATV」で「Team Cam vol.06」と題して公開された動画だ。「AFCアジアカップカタール2023」バーレーン代表戦に挑んだサッカー日本代表の舞台裏が取り上げられており、そのなかで、遠藤航選手と南野拓実選手のインタビューシーンがあった。屋外のトレーニング場で話をしている。

   2人が着用している日本代表ウェアの胸元に記された「KIRIN」というスポンサー表記にモザイクが施されているとし、Xでは「これ伊東純也騒動のせいか?」「KIRINの名前にモザイク入ってない部分もあるし、真意が謎」といった声が広がった。

   キリンホールディングス広報は6日、モザイク加工は同社の意向ではないとJ-CASTニュースの取材に答えた。その理由、伊東選手をめぐる騒動は関係しているか尋ねたところ、

「AFC(アジアサッカー連盟)権利下のアジアカップでは、本来トレーニング場でのJFAスポンサーロゴ露出は禁止されており、 権利に抵触しないようJFA判断でモザイク加工されたと伺っております」

と説明し、「上記のことから、伊東選手の一連の報道とは全く関係ございません」と述べる。

   伊東選手の性加害疑惑報道への受け止めや今後の対応は、「当社は、選手との個人契約ではなく、日本サッカー協会とのパートナー契約のために選手個人についてお答えする立場にないと考えております」とし、「引き続き日本サッカー協会のオフィシャルトップパートナーとして、日本代表と日本中のサッカーファミリーを力強く応援していきます」と伝えた。

JFAも認め、大会規定を説明した

   JFA広報部も8日、モザイク加工の理由、伊藤選手をめぐる騒動との関係について、「概ね、キリンホールディングス様のご回答通りのお答えとなります」と取材に答えた。詳細は下記の通り補足説明する。

「日本代表の大会初戦(1/14)の4日前より、日本代表として大会公式期間が始まるため1/10以降は試合会場、練習会場、AFC公式会場(AFCプレスセンター等)、チームホテルのパブリックスペースにおいて各参加国の独自のスポンサー露出はAFCより禁止されています(ウェアのメーカーロゴは規定内であれば露出可能)。

すなわち、前述の場所での日本代表スポンサーロゴの露出は行っていませんが、当該インタビュー実施時には誤って『KIRIN』ロゴの入ったウェアを着用したままの状態となり、動画編集段階で確認したため、映像処理を行いました。

また、ホテル内のチーム専用スペース等はスポンサー露出は可能になりますので加工されていないものも動画内で確認できます。よってご指摘頂いたモザイク処理に関しては伊東選手とは関連しておりません」

   アジアカップ2023の「TeamCam」をめぐり、例えば1月9日公開の動画では、トレーニング場で「KIRIN」ロゴが露出している場面もみられる。JFA広報部は「日本代表の大会公式期間の前に撮影されたものとなります」とし、「上述の補足説明のとおり1/10以降はトレーニング場所でもKIRIN様を含め、日本代表スポンサーロゴの掲載のないウェアを着用しています」と説明する。

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