小学館の編集者声明は、会社への「反乱」だったのか 現場と経営の「力関係」

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民放労連「再発防止に努めるべき、との意見は組合員から出ております」

   出版界では、労働組合の力が強いとみられており、今回の声明は、労働者の立場を守ろうとしたものだとの見方もある。

   出版社の労働者でつくる出版労連の書記次長は2月9日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように答えた。

「今回の件に関しては、状況をまだ把握していません。一般論として、組合が会社と協定を結んで、役職者などの人事異動では、本人に発表する前に事前に組合と協議することになっています。人の配置や補充が適切か、会社に意見することができるわけです。出版社だから組合の力が強いということはありませんが、会社に物を言う人が目に留まりやすいのだと思います」

   小学館の編集者らが声明を出したことについて、X上では、「第一コミック局の現場の声に、経営層が折れた」「強烈な意志表示で、ほとんど反乱に近い」などと感心する声が出た。その一方で、声明ではトラブルに触れていないため、「何故そうなってしまったのかという部分がすっぽり抜けている」「やはり第三者委員会で調査すべきでは」といった指摘が見られた。

   今後については、「日テレにボールが回った感じ」といった声が上がっていた。

   民放テレビ局の労働者でつくる民放労連は9日、今回の小学館のようにドラマ制作サイドが独自に声明を出すような動きはあるかなどについて、「今のところそう言った話は聞いておりません」と取材に答えた。

   第三者委員会による検証を求める声などが組合員から出ているかについては、こう述べた。

「第三者委員会と言った声は聞いておりませんが、尊い人命が失われた訳ですから、しっかり調査して、再発防止に努めるべき、との意見は組合員から出ております。民放労連としての対応は、ドラマ制作現場の労働者の声を聞きながら慎重に検討していきたいと考えております」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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