平安時代の陰陽師として知られる安倍晴明を祀っている晴明神社(京都市上京区)が2024年2月8日、境内の井戸の向きを変えるというイタズラの被害にあったことをXアカウントで明かし、ネットに衝撃が走った。
イタズラ被害受けたのは「晴明公が念力により湧出させた井戸」
神社の広報室が運営するXアカウントは8日、境内にある井戸「晴明井」の写真を添え「令和6年2月6日午後4時ごろ、晴明井を無理に回転させ水が流れる方角を変更した方がいらっしゃいます」と報告した。
公式サイトの説明によると、晴明井は「晴明公が念力により湧出させた井戸」とされ、病気平癒のご利益があるという。石で形造られた五芒星の一角から水が流れるようになっており、水が湧き出るところは、その年の恵方に合わせて移動される。
4日のX投稿でも、「本日2月4日は #立春 。暦の上では春を迎えました。 #晴明井 の方角は今年の吉方 #東北東 へ。長らく水流を止めておりましたが今月より再び水を湧き出させております」と報告していた。
イタズラ被害を報告する投稿でも「井戸は恵方を向いており、吉祥の水を得る意味があります」と説明し、「今後も多くの方に参拝いただき晴明公ゆかりのものに触れられるよう、境内のものに力ずくで触れるなどは絶対にされませんようお願いします」と呼びかけている。
「恐くてそんな事出来ないよ」
晴明神社に祀られている安倍晴明は、神秘的な伝説が多く残る陰陽師だ。史実にとどまらず、小説や漫画、映画などでもよく題材として取り上げられている。
こうした背景からも、神社へのイタズラに困惑する声が相次いでいる。
「日本人ならようやらん・・・祟りが怖い・・。まして晴明はんのお社」
「えぐい...バチ当たりますよ」
「てか、安倍晴明の井戸にそんな事するなんて......。恐くてそんな事出来ないよ。どこの国の人とかは関係ない。神社に参拝するならその国のルールやマナー守って」
「これ平安の御代だったら井戸が枯れて全国に水害が多発して怒れる龍神の目撃例が多発するやつでしょ」
令和6年2月6日午後4時ごろ、晴明井を無理に回転させ水が流れる方角を変更した方がいらっしゃいます。井戸は恵方を向いており、吉祥の水を得る意味があります。
— 晴明神社 (@seimeijinja) February 8, 2024
今後も多くの方に参拝いただき晴明公ゆかりのものに触れられるよう、境内のものに力ずくで触れるなどは絶対にされませんようお願いします。 pic.twitter.com/e3HGeSUliN