勤続3~5年社員の4割「早く転職したい」...これからなのに辞めてどうする? 企業と社員へ...専門家がアドバイス

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いかに優秀な人材に「選ばれる企業」になっていくか

   J‐CASTニュースBiz編集部は、アスマークの調査担当者に話を聞いた。

――正社員のこれまでの転職経験者が約58%、また、今いる会社での転職を考えている人が約52%(半数以上)という数字をどう評価しますか。かつて、定年まで勤めるのが当たり前だった時代に比べると、かなり多い印象を受けますが。

調査担当者 他社の調査でもほぼ同じ数値が出ているものを見たことがありますので、特におかしな値ではないと思います。米国などでは90%以上は転職経験ありと聞くので、世界的に見ると、これでも高くはないほうかと思います。

たしかに企業から見ると大変なことだと思います。そのため、いかに優秀な人材に選ばれる企業になっていくかが問われる時代になっているという印象です。

――正社員の約2割が「すぐに」あるいは「1年以内に」出ていきたいと考えています。これは企業のために、あるいは日本経済のために、「人材の流動性が高まる」ということで歓迎すべきことなのでしょうか。あるいは、その企業に問題があると考えられる事態でしょうか。

調査担当者 今の環境が嫌で辞めるというネガティブな理由だけでなく、自身のスキルアップのためや、結婚や出産、介護といったライフステージに合わせて働き方を変えたいなど、転職目的も多様化しています。

昔ほど転職へのハードルが高くないので、自分のキャリアをかなえる手段の1つとして、転職という選択肢が一般的になっているのではと感じます。

――「1年以内に転職したい」という人が、「入社3~5年未満」の約4割もいる事態をどう考えたらよいのでしょうか。自身のキャリアアップのためでしょうか。それとも、3~5年もいると、会社の将来性の有無や、会社での自分の出世も見えてくるということでしょうか。

調査担当者 両方あるかと思います。3年も経てば会社全体のことも大体わかり、仕事にも(良くも悪くも)慣れる頃です。それを踏まえて今後のキャリアを考えたときに、今の会社のままではかなえられないと思えば、転職という選択肢も出てくるのかと思います。
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