バレンタイン事情異変あり? 女子たちの「チョコの祭典」から「甘党男子」待望の一大イベントに

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本命・義理・自分以外に「世話チョコ」「友チョコ」「家族チョコ」

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当した帝国データバンク情報統括部の飯島大介さんに話を聞いた。

――値上げ幅が前年比4.5%増と、昨年(2023年、6.2%増)よりは抑えられているのは、どういうわけですか。

飯島大介さん 昨年がちょっと高くなりすぎて、海外ブランドがあまり伸びずに、国内のショコラ系が多く売れたことの反省があるのではないでしょうか。ここ数年、傾向としては海外ブランドに流れがきていましたが、いったん、ストップがかかったかたちです。

その代わり、「この値段で、この味か。国内ブランドもけっこういいね」と見直されて、海外ブランドも含めて全体的に値上げを抑え気味にしています。

「隠れ値上げ」の動きも目立ちました。チョコ1粒あたりの価格を昨年より値上げした81ブランドのうち、中身の個数を、たとえば6個から5個へと減らしたりして、小幅の値上げに見せたブランドが19もありました。全体の約3割です。

そのため、海外ブランドと国内ブランドの価格差が、昨年の1粒あたり35円から32円へと3円縮小。海外ブランドの割安感が高まっています。

――「松屋」の調査によると、「本命チョコ」にかける予算が、昨年は3748円だったのが今年は4290円に増えている。その一方、「自分チョコ」にかける予算が、昨年は4415円だったのが、今年は3821円に減らして節約しているそうです。

ということは、今年の「バレンタイン女子」は、お金をかけた「本命チョコ」で彼氏ゲットを目指して気合が入っているようですね(笑)。

もっとも、その半面、今年の「本命チョコ」にかける予算の最高額は3万円(昨年より1万円増)ですが、「自分チョコ」にかける最高額は10万円(昨年より5万円増)となっています。

このあたり、やはり自分のほうがかわいいようで、そのあたりのギャップが理解できません。

飯島大介さん 最近は、バレンタインチョコレートの楽しみ方も多様化しています。「本命チョコ」「義理チョコ」以外に、かなり前から頑張っている自分へのご褒美とする「自分チョコ」が浸透。さらにいまでは、家族と楽しむ「家族チョコ」、友だちに贈る「友チョコ」、お世話になっている人に贈る「世話チョコ」などさまざまです。

こうした「〇〇チョコ」の数々は、ある意味、必ずしも「自分用」に買うのではない、ということでしょうか。
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