新加入の中日・中田翔が春季キャンプで順調な調整ぶりをアピールしている。打撃練習では鋭いスイングから力強い打球を放ち、一塁の守備でも軽快な動きを披露。ビシエド、中島宏之とのレギュラー争いになるが、最有力候補であることは間違いないだろう。
石川昂弥も「主軸で活躍してもらわないと困る選手」
日本ハム時代は「不動の4番」として打点王に3度輝き、巨人でも岡本和真の状態が上がらなかった22年は夏場以降に4番を務めている。中日でも4番を託させる可能性が十分に考えられるが、スポーツ紙記者は生え抜きの選手たちの奮起を望む。
「巨人の岡本、阪神の大山悠輔、ヤクルトの村上宗隆、DeNAの牧秀悟と他球団は生え抜きの4番打者がどっしり座っている。中田は素晴らしい打者ですが、中日も生え抜きの若手が4番を打ってほしい思いがあります。特に石川昂弥は打球を飛ばす能力に置いて稀有な才能を持っている。主軸で活躍してもらわないと困る選手です」
石川昂は23年シーズンは121試合出場で打率.242、13本塁打、45打点をマーク。4番打者でチーム最多の85試合にスタメン出場して2ケタ本塁打を放ったことは評価できるが、潜在能力の高さを考えるとまだまだ物足りない。24年の春季キャンプは左膝を痛めていた影響で2軍スタートに。下半身をじっくり鍛え、万全のコンディションで1軍に合流を目指す。チーム内のハイレベルな争いが得点力強化につながる。中田との「4番争い」の行方は――。
(中町顕吾)