意外と多い? もうアプリはこりごり、飽きたという若者も
――結婚相談所の中にも「30代女性限定」とか「40代以上男性のアフターフォロー徹底」とか、ターゲットを絞る動きが出ていますね。
飯島大介さん 「ハイクラスの会員限定」とか「地方への移住者限定」とか、さまざまな差別化の動きが出ていると聞きますが、なかなか難しいと思います。というのは、どの結婚相談所も目指すゴールが同じだからです。
「相手を探す」そして「うまく結婚に導く」――。求められるものは、それがすべてで、それ以上はありません。その結果が出ていないのに、「恋人を見つけるサービスをおまけにつけます」などと、付加価値を強調しても全く意味はありません。
――すると、結婚相談所の未来はお先真っ暗、ということでしょうか。
飯島大介さん いえ、現在、結婚相談所に追い風が吹き始めつつあります。マッチングアプリが興隆を極めたのは、コロナ禍によって対面で会うことが難しくなっていた面もあります。
しかしその後、アプリのさまざまな問題点が明らかになりました。写真の加工やサクラの存在、結婚詐欺師や投資詐欺師が紛れ込むなど。もうアプリはこりごり、飽きたという若者が大勢います。
それゆえ、真剣な出会いを求めるニーズが急増しています。結婚相談所のメリットが今、見直されているのです。それは、会員たちの身元が確かだという信頼性の高さです。いつわりのない写真、太鼓判を押せる履歴を武器に、アプリから流出した「結婚への意欲が高い」若者たちを獲得することが今後のカギになります。
愚直に「保証」を旗頭に掲げ、ぜひ、頑張ってもらいたいですね。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)