「十把一絡げにレッテルを貼った」の反発も
分析では、今後の展望として、「将来的なパンデミックにおける公衆衛生の維持のためには、陰謀論やスピリチュアリティが反ワクチン的態度の拡散につながらないように、その連関を断つような方法論が求められるだろう」と提言した。
なお、「本研究はツイートの観察的研究であり、因果効果について厳密な検証はできていない。この点については実験や社会調査を組み合わせた分析が必要となる」とも付け加えている。
この発表は、X上などで注目を集め、様々な意見が寄せられている。
「これは興味深いですね」「ツイートを見てきたここ数年の印象とほぼ合致してくる感じ」「この分析を生かしてSNSデマ拡散防止に繋げてほしい」と共感する声が出た。ワクチン賛成派は、主にゲームやアニメなど私的な趣味への関心が強いとされたことについて、「確かにアニメ、ゲーム垢でそういう人見たことない」「ウマ娘やってる人は反ワクチン派にはなりにくいらしい」などと書き込まれた。
一方で、「面白いけど荒れそう」「都合良くレッテル貼りや対立煽りに利用されそうだ」と懸念する声も一部であった。「十把一絡げにレッテルを貼って共通の敵のように仕向ける動き」「東大ってこんな無駄なことにお金使ってんの?」といった反発も出ていた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
[プレスリリース] 人はなぜワクチン反対派になるのか――コロナ禍におけるワクチンツイートの分析―――工学系研究科・工学部https://t.co/3kwLTTbv1j
— 東京大学 | UTokyo (@UTokyo_News) February 6, 2024