広島県「人口流出」3年連続で転出1位 進学・就職で若者が...魅力アップ策を町おこし専門家がアドバイス

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福岡と大阪に挟まれて

   広島県の大学を卒業した30代男性Bさんの口からも、やはり、就職関連の話が飛び出した。

「広島県で就職しなかった(東京で就職した)理由は、広告代理店や出版社など、希望していた業界の会社の所在地が東京であることがほとんどだったからです。個人的に広島県からの転出が多いと感じたことはありませんが、一番は広島県よりも都会な大阪と福岡に挟まれていて、そちらに流れていくことでしょうか」

   このほか、Bさんはこんな問題点を挙げる。

「空港と広島駅(市街地)の移動に約1時間かかること。東京からだと新幹線は約4時間。飛行機だと1.5時間ですが、市街地までの移動に時間がとられます。アクセスが微妙な気がします」

   結婚を機に県内に移住した40代女性Cさんは、「出産のしづらさ」を挙げる。

「各市町村において『産婦人科に入院しづらい』という話を聞きます。昨年3月、東広島市に『40年ぶり』に産婦人科が新規開業し、ニュースになったほどです」
「呉市の公式サイトを見ると、『出産が出来る市内の病院』が1つしか紹介されていません。事実、そこでしか産めません。『出産しづらい』のが、若い夫婦層に敬遠されているのかもしれません」
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