ミスタードーナツの定番商品「ポン・デ・リング」について、普段よりも「光沢が出てる」状態で陳列されていたと珍しがるような投稿がXで話題になっている。
その写真を見ると、確かに美しい光沢が......。いったい何が違うのか。その背景をダスキン(大阪府吹田市)に取材した。
「白い砂糖の塊がどこかしらについてるイメージなのに」
話題の発端としては2024年1月下旬、「絶対にプロがいるミスド」として、陳列されているポン・デ・リングの写真を、Xユーザー・猫だと思ってください(@madoromisenpai)さんが投稿した。ドーナツは鮮やかなきつね色で、オイルを塗ったような光沢感がある。
投稿は22万件超の「いいね」を集め、「ポン・デ・リングに光沢が出てるの初めて見た いつも白い砂糖の塊がどこかしらについてるイメージなのに」「白くない...なんて美しいポンデリングなんだ......」「透き通ったつやつや、確かにすごい」などと話題になっている。ほかに、作り方が関係しているのではないかなどといった憶測もでている。
先のポン・デ・リングの状態について、ダスキン広報は2月2日、下記のようにJ-CASTニュースの取材に解説した。
「作り方に違いはございませんが、製造から時間が経つと表面についているグレーズが白濁することがございます。お写真を拝見させていただきましたが、製造してすぐの商品ではないかと存じます」
実際のところ同社には、「プロ」つまり製造技術を競うような制度・イベントはあるのだろうか。広報は、年に1回、「フレンドシップフェスティバル」という技術大会を実施していると明かす。1973年から始まり、ドーナツを製造する「プロダクション部門」と接客の「サービス部門」で全国1位を決定しているといい、このように呼びかけた。
「ここ数年は入賞者に『ブラックキャップ』(編注:帽子)を進呈しております。記念として大切に保管されている方もいらっしゃるので全員ではございませんが、着用して勤務されている方もいます。ご来店時にぜひ探してみてください」
購入の狙い目は「比較的、開店直後」
話題の状態のポン・デ・リングについて、Xでは「このポンデリング食べたすぎる」「めちゃ美味しそう!」という声も見られた。広報によると、購入できるタイミングは「比較的、開店直後が狙い目です」という。
「ミスタードーナツ」の名前の由来をめぐり、広報は「アメリカで創業した当初、創業者のハリー・ウィノカー氏がプロフェッショナルとして心を尽くしてドーナツを作る人への尊敬の念を込めた『ミスター』という言葉に、商品を表す『ドーナツ』を付けて『ミスタードーナツ』という名前にしたと言われてます」とも明かしたうえ、次のような思いを伝えた。
「ドーナツのプロとして一つひとつ大切に作っている私たちのドーナツでぜひ幸せな時をお過ごしください」