紫式部は「物語の構築力」があると同時に自己批判精神が強い
木俣氏は吉高さんがこれまでに演じてきた他の物書き役を挙げつつ、「朝ドラ『花子とアン』では翻訳家でしたし、2月9日公開の映画『風よ あらしよ 劇場版』では作家・伊藤野枝を演じています。本当に、物書きの役を演じることが多いです」と指摘する。その上で、「光る君へ」と「知らなくていいコト」で脚本を務めている大石静氏へのインタビュー(「光る君へ」に関連して実施。1月7日公開)の際に感じたこととして、以下のように語った。
「大石静さんは、紫式部のことをインタビューで、『物語の構築力と同時に、確固たる自己批判の精神がないと、長く魅力的な物語は書けないと思います』と語っていました。私は、この確たる自己批判の精神は、自己のみならず、自身をとりまく社会や世界への批判精神にも通じると感じました」
と、大石氏が考える紫式部像がどんなものであるかを説明。その上で、「大石静さんが、これまで吉高さんと何作も仕事をしていて、信頼できる俳優であるのではないでしょうか」と、吉高さんが起用された理由を推測した。