講談社、集英社、KADOKAWA、小学館...新卒就職人気企業ランキング、出版社が席捲の理由 コロナ禍とスマホの影響が「就活」にも

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大日本印刷はなぜランクイン? 自分の中に「軸」を持って就活を

――もしかしたら、それこそリモート授業中にソシャゲで遊んでいた学生もいたかもしれませんね。それはさておき、一方で6位の大日本印刷(DNP)はランキング中では唯一の印刷業界の企業となっています。意外感がありますが。

大塚氏 大日本印刷はブランディングがうまい企業だと思います。同社は、社会的な関心が高いSDGsやDXへの取り組みなどについて、スピーディに、かつ積極的にインターネット上で情報発信している印象がありますね。
しかも、SDGsなどは学生たちの関心がかなり高いテーマです。こうした新しいことへの取り組みに関する情報発信は、就活中、インターネットで情報をチェックする学生へのアピールにつながっているのでしょう。そういう意味で、大日本印刷も「学生に身近な企業」といえそうです。

――最後に、就活中の学生はどんなことを意識すべきでしょうか。ポイントは?

大塚氏 自分の中に「軸」を持ってほしいと思います。「どの会社に入りたいか」よりも、「自分が将来どうなりたいか」に向き合って、考え抜いてほしい。あるいは、「将来どうなりたくないか」から考えてもいいでしょう。
いずれにしても「自分がどうありたいか」が大事です。
その視点で考えを深めていくと、自分のビジョンが見えてくる。すると、こういう職種に就きたい...そのためにはこの企業へ...という筋道もわかってくると思います。

――当然ながら、会社に入ることが目的ではなく、その先にある仕事で活躍することが大事ですから。また、そうでないと、あわない会社だからと転職することになってしまいます。

大塚氏 ええ。「内的動機づけ」と言いますけれど、自分のビジョンにしたがって会社を選んだ人は、その後の仕事への取り組み方もぶれないと思います。自分がこうなりたいから、この仕事を頑張っている、と。そういう人はどこかポジティブだし、反省とともに改善して成長していこうとするものです。ぜひ、「自分はどうなりたいか」と自分の中に「軸」をもって、就活に臨んでほしいと願っています。
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