コンビニエンスストアのおにぎり。かつては「100円セール」がしばしば行われたが、コロナ禍以降は聞かなくなった気がする。実際どうなのか。
J-CASTニュースBiz編集部ではセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの大手3社を取材し、現状を探った。
再開の予定は?
「おにぎり100円セール」の歴史を調べた。すると3社とも、2009年ごろにスタートし、2010年代になっても続けていた。
最近はどうなっているのだろう。
セブンイレブン広報は、最後に100円セールを実施したのは2020年8月だと回答。「セールなど販売促進施策の効果などを総合的に検証し、見直しております」という。また、「現在ではアプリによるクーポン配信など、ほかの販促施策を中心に実施しております」と答えた。
「おにぎり100円セール」の再開については「現時点では未定」とした。
ローソンでは、2017年8月のセールが最後だったと広報が明かした。「おにぎりに限らずさまざまな施策を行っており、その時々によって施策内容も変化しているため」というのが理由だ。現時点で再開する予定はないという。
ファミリーマート広報は「市場やトレンド状況、原料事情などを鑑み、お客様に対してお得感を感じていただけるような、おむすび訴求を都度行ってまいります」と回答した。なお、100円セールの終了時期は、確認できなかった。
背景にフードロス問題か
あるコンビニの元オーナーに、「おにぎり100円セール」が終了した理由を取材した。こんな「事情」を明かしてくれた。
「店舗として、『おにぎり100円セール』は大量に在庫を抱えて販売するので、賞味期限切れで廃棄になるロスが発生します。 コンビニの恵方巻の廃棄が一度問題になったことがあるように、最近はフードロスの問題もあって、コンビニ店主はお弁当やおにぎりなど米飯の商品を余らせないで売り切る方針になっています。そうした廃棄を出さない方法として、100円セールはなくなっていったのではないでしょうか」