被災地でコンタクトなど無償提供...メガネスーパー取り組みの背景 「助かる」現地では行列も

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   石川県穴水町の公式Xが2024年2月1日に、メガネスーパー、メガネハウスが同日と翌2日、穴水町役場の庁舎前で使い捨てコンタクトレンズなどを無償提供することを案内した。この取り組みに「ありがたい」「これは嬉しいし助かりますね」などと称賛の声が寄せられている。

   J-CASTニュースは2日、メガネスーパー、メガネハウスを運営するビジョナリーホールディングス(東京都中央区)に支援の経緯や現地での反響を取材した。

  • ビジョナリーホールディングス提供、編集部加工
    ビジョナリーホールディングス提供、編集部加工
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    ビジョナリーホールディングス提供、編集部加工
  • ビジョナリーホールディングス提供
    ビジョナリーホールディングス提供
  • ビジョナリーホールディングス提供、編集部加工
  • ビジョナリーホールディングス提供、編集部加工
  • ビジョナリーホールディングス提供

出張支援に朝から行列も

   穴水町の公式Xは「メガネスーパー」の文字が入った青い車の写真とともに、「穴水町役場庁舎前に、メガネスーパー・メガネハウスさんがいらしてます。2月1日、2日の11時~16時まで使い捨てコンタクトレンズなど無償提供してくださるそうです!」と投稿すると、Xユーザーからは「生活必需品だからこの取り組みは本当にありがたい!」「これは嬉しいし助かりますね」との反応が寄せられた。

   メガネスーパー、メガネハウスは1、2日の穴水町での出張支援のほか、石川県、富山県、新潟県、福井県の店舗でも使い捨てコンタクトレンズやコンタクトレンズのケア用品、既製品の老眼鏡、補聴器用空気電池の無償提供、他社製品を含むメガネの無料調整・修理などを行っている。

   穴水町での出張支援について、ビジョナリーホールディングスのマーケティング事業部の広報担当者は取材に「皆様の反応はすごく良くて、助かるという話をいただいています。1日だけで約70人が来ました。今日(2日)も朝から行列で、かなりの数並んでいただいていたようです」と話す。1日に来た人のうち約半数にコンタクトレンズ、15人に老眼鏡を提供した。

   こうした災害時のコンタクトの無償提供などの取り組みについては、16年の熊本地震の際から行っているという。

「熊本の地震の時に、眼鏡のメンテナンスは行っていたのですが、コンタクトが買えなくなったというお客様の声がありました。そこで、店頭でコンタクトを無料配布させていただいたのですが、ものすごく反響がありました。やっぱりコンタクトがないというのは本当に致命的なんだなということがわかりました」

   それ以来、災害時には他社製品を含む眼鏡や補聴器のメンテナンスのほか、コンタクトの無償提供も行うようになった。

移動販売車で被災地支援

   投稿された写真にはメガネスーパーの車が写っているが、もともとメガネスーパーが行っていた移動販売のための車だといい、次のように説明した。

「足が不自由だったり近くに店舗がなかったりする方で、耳や目が不自由な方が多くいらっしゃったものですから、出張訪問という形で、眼鏡の検眼機や調整用の道具などを乗せた移動販売車を全国に20台ほど作り、いろいろな施設やお客様のご自宅に伺っていました」

   そのニーズが高かったことから、「災害の時なども支援ができますよねというところで動いている状況です」という。災害直後は道路状況が整わっておらず、すぐに動けないことから、「(インフラが)ちゃんと整ってから、役場とちゃんと協力させていただいて、車で行くということにさせていただいています」と説明した。

   店舗でのコンタクトの無償提供などの支援も需要があり、遠方から来る人もいると話す。

「金沢の示野というところに店舗があるのですが、(支援の)案内をしたところ、能登の上の方からも多くのお客様来ていただいています。やはり、目とか耳に関わることは重要で、そこ(の不自由)をなくしたいという方がいらっしゃったようです」

2月13、14日には輪島市でも出張支援

   「ありがたい」などの反響については、次のようにコメントした。

「私たちビジョナリーホールディングスは、メガネを見るためものだけとしてではなく、お客様の生活の中の一番大切なものとして販売させていただいています。見ることと聞くことに関しては、こういった時に駆け込み寺として活躍できるように、日々精進しております。支援はなんでもしたいという会社としてのバックアップ体制がございますので、ぜひ頼っていただければと思います」

   2月13、14日には輪島市でも出張支援を行うという。場所は輪島市のワイプラザ輪島駐車場。時間は両日とも11時から16時、利用時には身分証(運転免許証、保険証など)の提示が必要という。支援の内容は以下の通り。

・他社製品を含むメガネの無料調整&無料メンテナンス
・既製品の老眼鏡の無償提供
・コンタクトレンズの無料配布(使い捨てコンタクトレンズ1箱30枚を2箱)
・コンタクトレンズケア用品の無料配布(1本)
・補聴器用空気電池の無料配布(使用器種に応じて1パック)
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