日本シナリオ作家協会「消された動画」の中身 原作者への「ひどい言い様」は本当にあったのか?

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動画投稿について、「タイミングもどうかと思います」との声も

   それによると、芦原さんがドラマは原作通りでないと訴えた問題で、脚本家を批判する投稿がX上の9割を占めており、芦原さんが亡くなったことを受け、脚本家のドラマ作りを理解してもらうため、この対談を配信した。

   出演者からは、原作者と脚本家がお互いの意思を知らないまま、テレビ局のプロデューサーがドラマ作りを進めていると懸念点が示された。また、別の出演者は、お互いを会わせると対立するとみてプロデューサーが間に入っており、脚本家が原作をすべて変えているわけではないと訴えた。

   この出演者は、原作者には、自由に変えていい、なるべく変えてほしくないという2つのタイプがおり、最近は後者が増えているとした。そんな中でも、芦原さんがドラマ化を許可する条件として、「原作通りに」としていたことは「特異なケース」だったとの発言があった。

   しかし、原作通りと言っても、ドラマと漫画は媒体が違うので、同じにはならないとの意見が出た。とはいえ、原作者には変える理由を説明すべきで、余裕がないテレビ局のスケジュールからその調整が十分行われていないとも指摘された。今回は、原作者と脚本家がそこまで対立していたわけではなく、分かりやすい対立構造で語られてしまったと嘆いた。

   原作者と会うことについては、否定的な意見も出た。それが、「大切なのは原作であって、原作者の方はあまり関係ないかな」という発言だった。ただ、「人それぞれでやり方が違うので」とも付け加えていた。

   こうした動画の内容について、切り取られた発言の真意を理解したとする声も出る一方、シナリオ作家協会が行った対応については、「動画の削除は悪手」だとして出演者の伴さんのX投稿に共感する声が出た。また、芦原さんが亡くなって炎上騒ぎになっているときに動画が投稿されたことについて、「タイミングもどうかと思います」「協会に発言させるのが真っ当」といった指摘もあった。

   J-CASTニュースでは、シナリオ作家協会に対して今回の件について取材を申し込んでいる。回答があり次第、お伝えする。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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