「働きがいのある企業ランキング50社」日系企業が大躍進のなぜ 決め手は「裁量権」「社会貢献」

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「ゆるブラック」に反発、若手を成長させてほしい

――日本企業の躍進が目立った理由として「社会へのインパクト」がありましたが、この点を評価する声は、傾向として日系企業に多いのですか。

オープンワーク広報 いえ、日系、外資ともに働きがいのモチベーションのもとになっているようです。たとえば、外資系のプルデンシャル生命保険では、こんなクチコミがあります。

「保険というイメージを完全に覆す、社会貢献ができる組織である。現に、お客様に感謝され、使命感や自分の存在価値を高めることができる。もちろんそれに見合った報酬も出るので、お客様のために尽くせた割合=サラリーマンでは得られない収入となる」(営業所長、在籍3~5年)

ソニーでは、こんなクチコミがあります。

「何よりも、グローバルにおける認知、社会的なインパクトが大きいこと」(事務職、在籍20年以上)

「社会を豊かにするものばかり作っているので、働きがいはある。頑張れば頑張った分評価されるが、大企業ならではの年功序列的なところもあるように感じる。優秀な社員が多く、みな向上心があるため、自分を高めることができる企業だと思う」(事務補助、在籍3年未満)

――「社会に尽くしたい」という気持ちが、働きがいにつながっているわけですね。ところで、かつては「外資に行くと、成長できる」という意見が多かったですが、最近は日系企業でも若手の成長機会を与えてくれるという評価が高まっているのですか。

オープンワーク広報 最近、若手への裁量権に関しては日系企業に限らず、全体的な特徴として注目されています。というのは、OpenWorkには8つの評価項目があるのですが、10年単位で推移を見た際に、唯一下降しているスコアが「20代の成長環境」なのです。

働き方改革の浸透により、働きやすさが向上した一方で、近年では「ゆるブラック」という言葉が注目を浴びるように、若手を厳しく鍛える風潮が薄れて、「成長実感があるか、ないか」が若手社員を中心とした大きな課題となっています。

そんななか、若手の成長環境に関して評価が高い企業のクチコミを紹介します。

キーエンス「新卒から個人の数字面について全責任を負い、裁量権を持って活動するため、短期的な成長速度は早いと感じる」(営業、在籍3年未満)

サイバーエージェント「若手から裁量権を持って働けるので、責任は伴いますが、他社では経験することの出来ない仕事ができると考えます。成長は、経験の総量と困難と逆境の数で変化すると考えますが、サイバーエージェントでは両軸補うことができるので若手から圧倒的な成長ができると思います」(営業、在籍3年未満)

野村證券「若手にも裁量権を与えられ、挑戦と結果を求められるため、働きがいは非常に高い。一方でやる気がなければ一切結果は出ないうえ、給与が下がるため、一度沈んでしまうと負のスパイラルに陥る可能性は高い。しかし、一念発起すればキャリアにおいても逆転は効くため、本人の努力が結果に直結するという面では、結局働きがいは人による」(営業、在籍3年未満)
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