「働きがいのある企業ランキング50社」日系企業が大躍進のなぜ 決め手は「裁量権」「社会貢献」

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「社会にインパクトを与えたい」

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したオープンワーク広報に話を聞いた。

――「働きがい」に関して、日本企業の躍進が目立った理由として、「社会へのインパクト」と「成長機会」を上げています。具体的にはどの企業の社員のクチコミにそれが表れているのですか。

オープンワーク広報 1位のリクルート社員のクチコミにこうあります。

「基本的にどのサービスも社会課題(リクルート社内では「負」と呼んでいる)の解消を目指しており、社会へのインパクトを重視している人は働きがいを感じやすいのでは。進みたい道が見えていなかったとしても、上司・社内人事のサポートが充実しており、強みや関心を起点にキャリアを開発しやすい」(マーケティング・在籍3年未満)

また、3位の電通の社員クチコミでもこう評価しています。

「世の中で話題になっているものの裏には、ほぼ広告代理店が絡んでいるのではないかと感じるほど、社会に与えるインパクトをもたらしている。自分自身が関わった案件から人の気持ちが動いたり、流行が生まれたりすることは、大きなモチベーションになっている」(営業・在籍3~5年)

――電通の場合は「話題になっているものの裏には、ほぼ広告代理店が絡んでいる」とはいえ、たとえば、東京五輪(2021年)の汚職事件や談合事件で元社員たちの裁判が行われているなど、マイナスのイメージがあります。その企業が「働きがい」で3位に入るということに、正直、意外感もありますが。

オープンワーク広報 電通に関しては、ここ数年で強いイニシアティブのもと、抜本的な改革が行われてきた印象を受けています。現に、「働きやすさ」に関する高い評価のクチコミが目立っています。たとえば、こんなクチコミが相次いでいます。

「以前と比較すると、だいぶ休みやすくなりました。自分の裁量で、プロジェクトのメンバーに事前に申し出ていれば、自由に休むことができるし、その日に休もうと決めても、打ち合わせに支障がなければなんら問題ない。まわりも、休むことを推奨する空気作りができていて、休んでも気まずさをそんなに感じない。気分で午前休をとったりしています」(クリエイティブ、在籍10~15年)

「若手のうちからチャンスをもらえる機会が多い。また、自分から働きかけていくことで、いくらでもチャンスはつくれるような会社。好きなこと・やりたいことを発信し続けていれば、声をかけてもらえることもあるし、自分で仕事をイチから作っていくことも頑張れば可能」(ソリューション・在籍5~10年)
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