注目は中田翔一色 そんな中日キャンプに「生え抜きのスター出てきてほしい」の声も

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   中日の春季キャンプが、中田翔フィーバーにわいている。

   金髪丸刈りという強烈なインパクトを与える風貌でキャンプ地の沖縄入りすると、2024年2月1日のキャンプ初日のフリー打撃に登場した際にスタンドから大きな拍手が送られた。練習終了後に即席で開催したサイン会でも長蛇の列が。スポーツ紙記者は「松坂大輔がソフトバンクから中日に移籍した時を思い出しました。中日のキャンプ記事は中田一色です。人気商売で注目されることはありがたい。ただ、この状況を生え抜きの選手たちがどう感じるですかね。『自分も中田さんみたいなスター選手になる』と奮い立たなければ、チームが強くなっていかない。中田1人が活躍しても勝てませんから」と奮起を促す。

  • 中田翔(2017年3月撮影、写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    中田翔(2017年3月撮影、写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 中田翔のインスタグラム(shonakata_official)より
    中田翔のインスタグラム(shonakata_official)より
  • 中田翔(2017年3月撮影、写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 中田翔のインスタグラム(shonakata_official)より

他にも長距離砲として稀有な才能持つ選手はいる

   投手陣は侍ジャパンで23年のWBC制覇に貢献した高橋宏斗、柳裕也、小笠原慎之介ら実力者が先発陣に並ぶが、野手は寂しい。ベテランの大島洋平をのぞくと、若手は岡林勇希がリードオフマンとして稼働しているが、長距離砲として期待される石川昂弥、鵜飼航丞はまだまだ物足りない。石川は23年シーズン121試合出場で打率.242、13本塁打、45打点。自身初の2ケタ本塁打をマークしたことは評価できるが、得点圏打率.184と好機での一打が少なかった。球界屈指の飛距離を誇る鵜飼は41試合出場と1軍に定着できず、打率.143、3本塁打、5打点。94打席で31三振は多すぎる。確実性を高めなければ、レギュラーを勝ち取れない。

   石川、鵜飼は共に長距離砲として稀有な才能を持っている。中田から学び、存在を刺激に覚醒できるか。立浪監督も生え抜きのスター選手の出現を心待ちにしているだろう。(中町顕吾)

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