人の避難が進まず、飼われているペットの避難も進まない
猫の受け取り方法については、被災地にいる飼い主やその身内から連絡をもらい、飼い主に途中まで来てもらい預かっているという。
「日々、状況が変わっています。(ある道が)通れたと思ったのに、また通れないという感じで。自衛隊の方に迂回してくださいと言われますが、私たちは迂回路を知らない。そうすると、1時間ほど車中で待って、自衛隊のジープ先導で、30、40キロでちょろちょろ走るという感じです。道路の状況がしっかりと落ち着いていないですね」
担当者は、被災地の中でも小さな集落について「一番心配」と明かす。「私にしてみれば、金沢のペット可の避難所へ行けばいいのにと思うのですが、戻った時に村八分になると言われます。何がなんでもそこにいなきゃいけないみたいな」といい、そのため人の避難が進まず、飼われているペットの避難も進まない状況だと説明。今後は「迷い猫が多くなるような気はします」という。
「じゃあ、ペットだけを(一時預かりに)渡せばと言っても、おばあちゃんが渡せないと言っていたり、不安定になってしまったりということがあるようです。(被災地の)写真を見せてもらったのですが、やっぱりひどいなと思いますし、いつでも受け入れ体制は整っていますよということだけしか言えません」