東京メトロ上場したら利用者にはどんなメリットが 都営地下鉄との「気になる関係」を識者が占う

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「一元化は困難になったのでは」

   両社をめぐってはこれまで、たびたび合併が期待されてきた。2010年6月に開かれた東京メトロの株主総会では、東京都の猪瀬直樹副知事(当時)が、同じ駅内でもいったん改札を出る必要があるといった利便性の低さの解消を目的として両社の合併を訴えた。その後もメディアは、利用者の声を拾う形で合併の可能性を占う記事を配信してきた。上場によって合併は近づくのか。

   東京メトロの財務状況は、2022年度決算において約277億円の黒字。一方、都営地下鉄は同年度において約17億円の赤字であり、財務状況が盤石とは言い難い。小林氏はこれらの状況から、「東京メトロ側が赤字を嫌って合流したがらないと考えます。都営地下鉄との一元化は困難になったのではないでしょうか」と語った。

(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)

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