人と人が出会うことで生まれる「熱量」がGXを加速
「GX経営WEEK」事務局長・岡部憲士氏
これからの社会の行方を見据え、先見性に富む展示会の企画は、RX Japanの強みだ。
実は、今回の「GX経営WEEK」と同時開催される、世界最大級のエネルギー総合展「SMART ENERGY WEEK(スマートエネルギーWeek)」の礎を築いたのが、岡部氏だった。
岡部氏は「いまから20年ほど前、水素エネルギーの展示会を開催したのが、脱炭素をはじめとするエネルギー関連を扱う先駆けでした」と話す。
「当時、地球温暖化の関心が高く、『地球を救うための展示会ができないか。将来的にはエネルギーが変わらなければ、この問題は解決できないのでは』と仲間たちと話しながら、展示会を企画しました。『やらなければいけない』という熱い思いのもと、アイデアひとつで社会に貢献できる展示会を生み出せることは、私たちの仕事の醍醐味です」
前年の「脱炭素経営 EXPO」も大盛況。出展社も来場者にとっても、ビジネスチャンスにつながる新たな出会いがある
2021年に立ち上げた「脱炭素経営 EXPO」では、小笠原氏がその思いを受け継いだ。2020年秋、政府の「2050年までのカーボンニュートラル」宣言を機に、社会の要請を実感するとともに、企業にとってのビジネスチャンスを見てとった。
「思えば第1回『脱炭素経営 EXPO』は、コロナ禍の中、感染対策を徹底して開催しました。リアルな展示会にこだわりたかったからです。人と人が集まって話す、出展社さんが魂を込めてつくった製品やサービスを挟んで商談する。――こうした新たな出会いの場が大事だと、私たちは信じています。コロナ禍により、人と人が会って話すことが制限され、その当たり前がいかに大切だったか......その価値に気づいた人も多いのではないでしょうか」
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リアルな展示会にこだわる――。その思いともあいまって、「脱炭素経営 EXPO」では毎回、来場者数を更新してきた。来場者の4割以上が、社長・役員クラス、または部長クラスだという(なお、前年の春展は、同時開催展を含め6万5000人以上が来場)。
RX Japanが手掛ける展示会では、いち早く海外のトレンドを盛り込むため、最先端の情報を得たい、ビジネスチャンスにしたいと考え、足を運ぶ人も少なくない。岡部氏は、こう胸を張る。
「まだ国内ではそれほど知られていない、海外で出始めたばかりの概念や製品・サービスについて、世界中の関係者が集まる国際見本市というステージにのせることで、加速度的に社会実装されていくケースは少なくありません。その役割を果たすこともまた、私たちの使命です。
脱炭素のような社会の変化には、人の意識が変わることを必要とします。今回、『GX経営WEEK』を通じて、経営者やビジネスパーソンの意識を変えるきっかけをつくり、ひいては社会の変革に貢献できればと思います」
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企業向け脱炭素ソリューションや、サーキュラー・エコノミー関連の製品を扱う企業が出展する商談展「GX経営WEEK 春」は、2024年2月28日(水)、29日(木)、3月1日(金)、東京ビッグサイトで開催(10:00~18:00/最終日は17:00まで)。脱炭素やサーキュラー・エコノミーの潮流、先進事例などを取り上げるカンファレンスもお見逃しなく。今回、経団連副会長・野田由美子さん、衆議院議員・小泉進次郎さん、デロイト トーマツ グループ執行役/デロイト トーマツ インスティテュート代表・松江英夫さんが参加するセッションに注目が集まる。
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