漫画家・ますむらひろしさんが2024年1月31日、X(旧ツイッター)で、テレビドラマ化もされた「セクシー田中さん」などで知られる漫画家・芦原妃名子さんの急死を受け、漫画がテレビドラマ化や映画化される際の原作者の「苦しみ」を吐露した。
「産んだ世界が破壊される苦しみは、作者しか判らない」
各メディアの報道によると、芦原さんは29日、栃木県内で死亡しているのが見つかった。50歳だった。自殺とみられるという。
ますむらさんは31日、「セクシー田中さん」のハッシュタグを添え、漫画作品のメディアミックスに対する思いをつづった。
「漫画がテレビ化や映画化され、ヒットすれば作家も出版社も儲かるからと、多少のことは我慢しな、と作者の世界が他者に渡る」
脚本家との関係について「脚本家が現れ勝手な創作をして、頼みもしてない自己表現する。その結果は実に奇妙なものに変質する。産んだ世界が破壊される苦しみは、作者しか判らない」としている。
ますむらさんは童話作家・宮沢賢治の作品を原作とする漫画を複数執筆する人気漫画家。代表作「アタゴオル物語」は2006年10月に「アタゴオルは猫の森」としてアニメ映画化されている。