「原作者の意見って弱い」山田ルイ53世の持論に共感続々 視聴者が注目した司会・宮根誠司「門外漢なので分からない」との「落差」

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   日本テレビの連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(50)が亡くなった問題について、同局系の番組「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ制作)での司会者の宮根誠司さん(60)とコメンテーターとのやり取りが話題になっている。

   この問題を取り上げた2024年1月30日放送の番組で、宮根さんは、日本テレビのコメントを読み上げ、次のように問題提起した。

  • ミヤネ屋の公式サイト
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  • 山田ルイ53世さん(写真:築田純/アフロスポーツ)
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  • 山田ルイ53世さん(写真:築田純/アフロスポーツ)

「日本テレビとしては、もう許諾をいただいていると」

「我々も、こういうふうに漫画を実写化するときに、どういう契約形態で、どういう条件を付けて、実写化するのかというのはちょっと分からないんですけど、普通に考えて、9話、10話は芦原さんが担当されたのが、日本テレビとしては、もう許諾をいただいていると。ここがちょっと、我々門外漢なので分からないんですけども、ドラマの現場は」

   こう話して、宮根さんがコメンテーターの山田ルイ53世さん(48)の方を向くと、山田さんは、自らの意見を述べ始めた。

「僕も、時系列を追って、色んなSNSであるとか、原作者の方だけじゃなくて、削除されたSNSのコメントであるとか、そういうのを見てちょっと思ったんですけど、僕も不勉強で全然知らなかったんですけど、こんなに原作者の人の意見って、弱い立場としてあんま通らへんねや。こんなに、もめなあかんねん」

   宮根さんは、「う~ん」と考えるような表情の後、山田さんとは反対側の解説ボードの方に目を向ける。山田さんは、手振りを交えながら話し続けた。

「しかも、連載中に例えば、脚本が上がってきた。『ちょっと私の意図と違うな、こうして欲しいな』っていう直しもされてたってなると、とんでもない作業量だと思うんですよね。しかも、そもそもの原作の漫画が、編集者とネーム描いて何回も打ち合わせして、こうやっていこう、お話進めていこうって決めて出して、ファンの方の支持を得たものだと考えると、もう限りなく原作の方にとってそれが正解なわけですよ」

   そのうえで、最後に日テレ側に対して、次のように注文を付けた。

「日テレに気を遣っている」「司会者として気配りした」

「それをちょっとね、ドラマの流れ上、お話上仕方ないとしても、納得いかない形で変更されるというのは、結構しんどいと思うんですよね。その辺のケアというか、どういうやり取りがされてたのかなっていう検証というか、それはあってほしいなと思います」

   山田さんのコメントを受け、宮根さんは、

「まだ連載中のものを10話で完結させるわけですね。ただ、日本テレビとしては、許諾を受けた脚本というふうに言っている。芦原さんは、9話、10話は自分で担当したとおっしゃっている。この辺り、ちょっと分からないんですけど」

と話し、慎重な口ぶりだった。

   こうしたやり取りが放送されると、ニュースサイトのコメント欄やX(旧ツイッター)上では、山田さんが時系列を追ってSNS上の議論をチェックしたうえで発言していると、感心する声が相次いだ。

「しっかり調べて伝えてくださってますね」「とても真っ当な意見だ」「もっと原作者に権利と敬意あっていいと思う」

   日テレ系の番組で、山田さんが突っ込んだ意見を述べたことに対し、「勇気があるご発言だ」と賞賛の声も上がった。日テレに対しては、山田さん同様に、「まず一連の経緯を検証し公表することが必要」「身を切る覚悟できちんと対応してくれ」などと注文が出ていた。

   一方、宮根さんが「門外漢なので分からない」などと述べたことについては、「日テレに気を遣っているんですかね?」「顔背けてるのが気になる」「司会者ももっと調べた方がいいと思います」と厳しい指摘が出た。もっとも、「宮根さんも分かっていて山田さんにご質問されたのかも」などの声も出て、司会者として気配りしたのではないかとの見方もあった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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