プロ野球中日の中田翔内野手(34)が2024年1月30日、春季キャンプのため沖縄入りした。巨人から移籍し新天地で心機一転スタートする中田は再び輝くことができるか。J-CASTニュースは、楽天の元ヘッドコーチで巨人、ヤクルト、西武でコーチを歴任し13年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でコーチとして中田とともに戦った橋上秀樹氏(58)に分析してもらった。
「中田は普通に4番に入ると思います」
中田は23年オフ、保有していたフリーエージェント(FA)権を行使せず出場機会を求めて巨人を退団。巨人と2年の契約を残していたが途中で契約破棄できるオプトアウトにより球団を去った。複数球団の争奪戦が予想されるなか中日が獲得に成功。スポーツ紙の報道によると、2年契約の年俸3億円程度(金額は推定)で、背番号は日本ハム時代に着用した「6」となった。
立浪和義監督(54)2年目の23年シーズンはチーム打率、本塁打、打点いずれもリーグワーストで得点力不足が露呈。橋上氏は「中日は中田選手に打線の中心となるよう期待しているでしょう。普通に4番に入ると思います。将来的に4番が期待される細川(成也)選手と石川(昂弥)選手が中田選手を挟む形になれば良い。現状、中田選手が打線を引っ張っていかないとチームとして厳しい」と指摘した。
中田は23年シーズンは92試合に出場し打率.255、15本塁打、37打点を記録。終盤戦はスタメン出場が減り代打での起用が多くなった。橋上氏は中田に求められるのは「打点」とし、具体的な数字を上げた。
「ホームランは20本打てれば十分」
「打点に関しては打順の前後のバッターの兼ね合いが大きいので、ホームランや打率に比べると周りの選手によって変わってくる。いきなり100打点は難しいと思うので、80打点から90打点を出せれば中日としては御の字だと思います。得点はチームの勝利に直結するので確実に点を取ってくれるとありがたい。ホームランは20本打てれば十分だと思います。打線は中心がいないと機能しない。そういった意味では中田選手は中心になり得る実績と実力がある」
橋上氏は沖縄入りした中田の姿に注目した。中田は金髪姿で沖縄に現れ、インターネットで大きな話題を呼んだ。日本ハム時代に金髪にしていた時期もあったが、21年に巨人に移籍してからは黒髪を通した。
橋上氏は「巨人時代に抑えられていたものが出たように感じました」とし、「中田選手にとってプラスになるかもしれない。巨人時代は我慢しながらやっていた部分はあったでしょうから、中日では今までほどストレスがかからないと思います。金髪姿を見ると本来の中田選手が出てきたなという感じがしました。成績が出るポイントになるかもしれない。色々なものから解き放たれてプラスに作用する可能性がある」と分析した。
中日の春季キャンプは2月1日にスタートする。