生足でVR空間を歩くことができる
EG(東京都中野区)のブースは人気が高く、行列ができていた。並びながらのぞいてみると、変わった形のマシンが置いてある。「KATVR」という装置だ。
円盤状の板の上を、VRゴーグルを被りながら自分の足で動く。すると、足がコントローラーの役割をする。
順番が回ってきたので、靴を脱いで円盤の上に立つと、スタッフが後ろから固定ベルトを腰に着けてくれた。その状態でVRゴーグルをかぶる。今回体験したコンテンツは、「スケートレース」だ。足が滑る動きに合わせスピードが増す。VR上では、途中で障害物が出てくるので、しゃがんだりしながら滑り続けなければならない。
後ろにあるモニターでは、実際に滑っている様子が映る。
滑りだすと序盤から2位。今までにないくらい必死に足を滑らす。このまま1位でゴールしたいところ...。障害物を必死にかわしながら進んだが、惜しくも2位だった。
体験後にEG代表取締役・柳澤匠輝さんを取材した。手でコントローラーを操作しない「KATVR」は、生足でVR空間を歩けることがセールスポイントだと話す。足で動いて移動することから、「VR酔い」も軽減されると説明した。VRのコンテンツによっては、体を大いに動かしてフィットネス効果が期待できそうだ。