倒産から復活劇732人の社長 一般企業より業績向上の秘密は「逃げずに、説明責任を果たす」にあり

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経営責任から逃げず、取引先・従業員の信頼勝ち取る

――ところで、負債額が小さい倒産ほど再起が難しく、負債額が大きいほど再起して事業を成功させる経営者が多いという、不思議な結果が出ていますね。普通に考えると、巨額な負債を抱えたほうが、復活を果たすのは難しいと思いますが。

平島さん 負債額が小さい倒産、つまり中小企業が倒産すると、復活が難しいのは、金融機関から融資を受ける際、経営者保証を求められるケースが多いからです。つまり、経営者個人が会社の借金の連帯保証人になり、債務を負うため倒産と同時に自己破産してしまうのです。

当社の2021年の調査でも、経営破綻した経営者の68%が自己破産をしています。いかに、破綻した中小企業を再建することが難しいか、ここに表れています。

――しかし、再起した企業のほうが、倒産を経験しない企業より黒字になる率が高く、増収傾向にあるとう調査は、多くの経営者を勇気づける結果ですね。逆境から立ち直る経営者に一番必要な資質は何でしょうか。

平島さん 倒産した際のトラブルを最小限に収めることが、一番重要です。先ほども述べましたが、自分の経営責任から逃げずに、債権者や取引先、従業員たちに対してしっかり説明責任を果たすことですね。

そうして周囲の人々に、マイナスから信頼関係を再び構築していくことがスタートです。倒産経験を生かして、起業マインドを醸成するには、経営者の意欲、実行力ももちろん大事ですが、何より、取引先や従業員たちの事業プランへの理解と支援が欠かせませんから。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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