過去の作品で「主人公母の自死」描いていた芦原妃名子さん 急死に「そこまでわかっている作者が」と悲しみ広がる

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「同じ苦しみを きっと もっともっと大きな苦しみを 皆に与えていいわけない」

   また8巻では、大人になった主人公が砂浜で自殺未遂をする。その際モノローグで「あたしは 一体何を」「同じ苦しみを きっと もっともっと大きな苦しみを 皆に与えていいわけない」と主人公の心情が描かれ、「誰か...!!」と助けを求める。続けて、モノローグで「死にたくない 瞬間 目の前がまっ暗になった」「闇の中にいる ただひたすら 漆黒の闇の中にいる」と描かれた。

   Xでは、「砂時計」で母の自殺に向き合う主人公や家族の思いを丁寧につづった芦原さん自身の最期に次のようなコメントが寄せられている。

「『砂時計』は、自殺をかなりしっかり描いてる作品で、人がどうやって自殺に向かっていくか、また残された人はどういう人生になるかが、主軸のテーマになってるのに そこまでわかっている作者が、それを選んでしまうなんて、重すぎる つらい」
「芦原妃名子さん、信じられない...『砂時計』好きだった...。冒頭の母親の自殺という衝撃、その後表面的には元気に振る舞っててもずっと残された遺族(主人公やその家族)の中に燻る想いが辛くて辛くて、絶対に自殺してはダメだ、って若い時に思わせてくれた作品なのに。作者さんが自殺だなんて...」
「芦原妃名子先生の砂時計8に出てくる、いろんなことに傷ついて自殺を試みた主人公のモノローグ。本棚にある紙の単行本、このページ何度も読んだ跡がある。今日も読んだよ。何度勇気づけられたか分からない」
「芦原先生の漫画『砂時計』で自殺した母親の遺影の前で主人公が「お母さんの弱虫!裏切り者!」て怒って泣き叫ぶシーンがあって未だに忘れられないんやけど、速報聞いた瞬間思わず思い出してしまった。悲しすぎるよ」
「砂時計、めちゃくちゃ好きな漫画だった。漫画の中で、大切な人が亡くなった事で残された側がどれだけ辛い思いをするのか。それをすごく丁寧に描かれていたからこそ、この方が自殺を選ぶ意味の重さを感じる」
「残された人がどれ程の痛みを抱えるか分かっていながら、自死を選ばざるを得無かった心境を思うと、胸が痛い」
「自殺を丁寧に扱ってる作者が自殺するほど追い詰められるって何があったのか」

【悩みを抱える人へ、厚生労働省が紹介している主な相談窓口】
・いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟) 0570-783-556(ナビダイヤル)/0120-783-556 (フリーダイヤル)
・こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556
・#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク) 0120-061-338
・よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター) 0120-279-338/(岩手県・宮城県・福島県から)0120-279-226
・チャイルドライン(特定非営利活動法人(NPO法人) チャイルドライン支援センター) 0120-99-7777 (フリーダイヤル)
・子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)(文部科学省) 0120-0-78310(フリーダイヤル)

(J-CASTニュース編集部 井上果奈)

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