森川ジョージ「作品とそれにまつわる環境を守る戦いができるのは原作者だけ」
森川さんは漫画作品のドラマ化における原作者の立場について、「原作を渡した以上は、そこから作る物語は、脚本家の作品」などとする漫画家・塚脇永久さんの投稿に返信する形で、「それは違う。全てお任せするという事前の約束があれば別だが作品はどこまでいっても原作者のものだよ。作品とそれにまつわる環境を守る戦いができるのは原作者だけなのだから。意にそぐわない事になった場合はおおいに口出ししていいと思う。原作者と作品を愛する人達への尊重があればトラブルは回避できる」などと投稿した。
30日には一般ユーザーの「なにか一定のガイドラインが必要ではないか」とするポストを引用しながら、「すでにガイドラインはあります。日本では原作者が【絶対】です。何故なら作品と作品を愛する人達やその環境を守れる戦いができるのは原作者だけだからです。二次使用の際『尊重』を忘れなければ大抵の場合トラブルは避けられます。原作者が何か物申すと『権力者が強権を発動した』と煙たがられることが多いです。それはほとんどが作品とファンを守るためなのに多勢に無勢の戦いになります。権利を行使した直後に孤独になり、挙げ句『自分はワガママではないか』と自分を責めたりします。原作者は堂々と自身を持って発言して下さい。周囲の人達は尊重して下さい。一人で戦わないで下さい」などと訴えた。
「原作者と二次使用者、双方を縛る約束事は可能です。口頭でも書面でもいいと思います。その際も尊重を忘れないでいただきたい」と付け加え、一般ユーザーからの「ガイドラインは無力という意見が散見されますが、著作権法に基づいたガイドラインだと思います」などとする書き込みには、「おっしゃる通りです。著作人格権、同一性保持権という著作権法があります」とも論じている。