「当初お伝えした『ドラマ化の条件』はどうなってしまったのだろう?」
芦原さんは24年1月26日にブログとXで、自身が「9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情」を説明している。未完作品のドラマ化にあたり「必ず漫画に忠実に」「ドラマなりの結末を設定しなければならないドラマオリジナルの終盤も、まだまだ未完の漫画のこれからに影響を及ぼさない様『原作者があらすじからセリフまで』用意する」などの条件を提示したという。
しかしこうした条件が反故にされ「毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました」という。漫画であえてセオリーを外した展開をよくある王道展開に変えられる、キャラクターが原作と大きく改変される、芦原さんが大切にしていたシーンをカットされる、などが重なったとしていた。
「当初お伝えした『ドラマ化の条件』はどうなってしまったのだろう?という疑問を常に抱えた状態での加筆修正の繰り返しとなって、その頃には私も相当疲弊していました」といい、時間的な限界から、9・10話は条件としていた「原作者が用意したものをそのまま脚本化していただける方」への交代を求めた。
結果「日本テレビさんから8話までの脚本を執筆された方は9話、10話の脚本には関わらないと伺ったうえで、9話、10話の脚本は、プロデューサーの方々のご要望を取り入れつつ、私が書かせていただき、脚本として成立するよう日本テレビさんと専門家の方とで内容を整えていただく、という解決策となりました」としている。
ただ「素人の私が見よう見まねで書かせて頂いたので、私の力不足が露呈する形となり反省しきりです」「9話、10話の脚本にご不満をもたれた方もいらっしゃるかと思います。どのような判断がベストだったのか、今も正直正解が分からずにいますが、改めて、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。「素敵なドラマ作品にして頂いた、素晴らしいキャストの皆さんや、ドラマの制作スタッフの皆様と、『セクシー田中さん』の漫画とドラマを愛してくださった読者と視聴者の皆様に深く感謝いたします」とつづっていた。