テレビドラマ化された人気漫画「セクシー田中さん」などで知られる漫画家・芦原妃名子さんが2024年1月29日、栃木県内で死亡しているのが見つかった。50歳だった。自殺とみられるとして、同日に各メディアで報道された。
「セクシー田中さん」をテレビドラマ化した日本テレビの訃報コメントについて、X(旧ツイッター)では一般ユーザーだけでなく、業界関係の著名人からも疑問があがっている。
「最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております」
日本テレビは芦原さんの訃報に触れ、「セクシー田中さん」公式サイトで次のとおりコメントを公開した。
「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして 日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら 脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」
同ドラマをめぐっては、芦原さんとドラマ制作陣の間にトラブルがあったとみられている。
同ドラマの1~8話を担当した脚本家はインスタグラムで23年12月24日、脚本をめぐって「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」などと投稿していた。
同月28日の投稿では「まず繰り返しになりますが、私が脚本を書いたのは1~8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします」と強調。「ひとりひとりにお返事できず恐縮ですが、今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています。どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように」とつづっていた。