パリ五輪卓球女子シングルスで日本代表入りを逃した伊藤美誠選手(23)が、可能性を残す団体戦メンバー入りについて「団体戦に選出されても、出るかどうかははっきり決まっていない」と会見で語ったことにX(旧ツイッター)で賛否両論が広がっている。
「『やめておけば良かったな』と思う瞬間がいっぱいあって」
卓球女子シングルスの日本代表をめぐっては、24年1月26日に行われた全日本卓球選手権女子シングルス6回戦で伊藤選手が敗退したことを受け、早田ひな選手(23)と平野美宇選手(23)の2名に事実上決まった。
伊藤選手は試合後の会見でパリ五輪に向けての気持ちについて問われると、涙を拭いながら「最初は『位置付け』というか、卓球を楽しくやるために位置付けた目標であって......」などと説明した。
「私が東京オリンピックをやっている最中から(パリ五輪を)目指している選手がたくさんいたと思うんですけど。私は東京オリンピックを終えて、時間をたくさん空けてやっとオリンピックというのを口に出して。最初は位置付けだったものが、『オリンピック出たい、優勝したい』っていう気持ちもあって」と気持ちの変化があったという。
また、オリンピック出場について、モチベーションを保つのは難しかったと語った。
「東京オリンピックが終わってからは、オリンピックを目標にしてても『やめておけば良かったな』と思う瞬間がいっぱいあって。『卓球は大好きだけど、オリンピックを目標にするのはやめておけば良かった』って思う瞬間がいっぱいあった」
パリ五輪については「パリのオリンピックに出たいっていうか、実際この目にしたかったな、みんなと一緒に行きたかったなというのもあって。そういう部分は悔しいです」としていた。
可能性を残す団体戦メンバー入りについての質問では、「私はずっとシングルスで優勝したいっていうのを目標にしていて、シングルスで(優勝を)成し遂げたいっていうのがあったので。団体戦に選出されても、出るかどうかはちょっとはっきり決まっていないのですが、まずは落ち着いてどこまでやるかをしっかり考えて」と涙を拭った。
「恩返しと思って今回は甘んじるしかないでしょ」「こんなに精神すり減らしてて心配」
21年の東京五輪では、伊藤選手がシングルス代表の1人(もう1人は石川佳純選手)で、平野選手は団体戦メンバー、早田選手はリザーブだった。この時、伊藤選手は女子シングルスで銅メダル、女子団体で銀メダル、伊藤選手と水谷隼選手の混合ダブルスで金メダルという結果を収めている。
こうした経緯を受け、伊藤選手の「団体戦に選出されても、出るかどうかははっきり決まっていない」とする発言に賛否の声があがっている。
「それはダメでしょ 今まで裏方に回った早田選手や平野選手のサポートを受けてきたのだから 恩返しと思って今回は甘んじるしかないでしょ」
「ほんとに伊藤美誠って好きになれないわ。あのタカビーな感じ 団体戦に選ばれても出ないかも??? みんなで力を合わせて頑張ります。とかもなく、、、ほんとに何様発言だらけ」
「大変だったとは思うけれども、東京五輪のリザーブだった選手たちのことを考えるとあの発言は引っ掛かる...」
一方で、伊藤選手の精神状態を心配する声も多い。
「まだ23なのね。すごい精神力で、こんなに精神すり減らしてて心配。がんばれ」
「精神的にも肉体的にも今の伊藤美誠さんには何処か諦めを感じる。可哀想だけど団体戦は全力で戦える選手が出るべきだと思う。将来を見据えれば張本美和さんがよいのではないか」
「つらい。どちらが選ばれても、喜びよりも選ばれなった方のつらさを想ってしまう」
「引退は早い気がする。五輪以降、怪我にも苦しんでいたと思うので、しばしリフレッシュ期間取ってみるのはと」