パ・リーグ6球団の指揮官が座談会を行った「パーソル パ・リーグTV」の特別番組「パ・リーグ FANS MEETUP」(2024年1月27日配信)で、日本ハム・新庄剛志監督が熱い思いを語ったことが大きな反響呼んでいる。
新庄監督は就任した22年から2年連続最下位に低迷したが、「とにかく土台を作るために1軍の試合を経験させて自信をつけさせる年だったから、へこむというより、お願い、成長してくれ、自信をつけてくれという2年間。今年は3年目で結果を出さないといけない」と誓った。番組中は他球団の監督が発言している際は体を向けて熱心に聞き入り、相槌を入れたり質問するなど盛り上げた。「目に入れても痛くない選手はいる?」というテーマでは「○」の札を上げ、「今まで人のために生きようと考えたことがなかったけど、監督になってからは選手のために、球団のために生きていきたいという気持ちに変わって。(選手は)全員かわいいです」と笑顔を浮かべた。
「発展途上のチームは個々の能力が上がり、確実に強くなっている」
スポーツ紙記者は「SNS上で新庄監督の言動が好感を呼び、『長期政権でチームを常勝軍団にしてほしい』というコメントが目立ちました。過去2年間は結果が出ていませんが、発展途上のチームは個々の能力が上がり、確実に強くなっている。補強策も満足のいく形になりましたし、パ・リーグの台風の目になるのでは」と期待を込める。
今オフはFAで複数球団の争奪戦となった山崎福也の獲得に成功。さらに、メジャー通算108本塁打を誇るスラッガーのフランミル・レイエス、俊足が武器のアンドリュー・スティーブンソン、先発要員で身長196センチのパトリック・マーフィー、最速162キロを誇るリリーバーのアニュラス・ザバラを獲得するなど即戦力を効果的に補強した。
「目に入れても痛くない」選手たちは、新庄監督の熱い思いに応えられるか。(中町顕吾)