バブル経済期の1980年代後半から90年代前半、東京・原宿には芸能人の名を掲げた「タレントショップ」が軒を連ねた。グッズは大人気で、京都・嵐山や長野・軽井沢など観光地にも店舗を構えていたのだ。
そして現代、タレントのサイドビジネスは、飲食店の商品監修やプロデュースコスメが多い。その理由を、識者に聞いた。
「梅宮辰夫漬物本舗」は今も20店舗
かつて原宿の竹下通りには、タレントショップが乱立していた。人気だったのは、加藤茶さんや山田邦子さんら、当時のバラエティー番組の人気者たちの店だ。日本テレビの番組「 天才・たけしの元気が出るテレビ」のショップもあった。タレント自身がオーナーを務めるケースのほか、芸能事務所が経営する、名前を貸して別の経営者を立てる店舗もあったようだ。
故・梅宮辰夫さんの「梅宮辰夫漬物本舗」は、本人監修の漬物やふりかけ、グッズを販売し、現在でも観光地を中心に20店舗を運営している。
その後、日本経済の低迷と不景気が長く続くと、各地にあったタレントショップは次々に閉店していった。