「ぷよぷよ」はeスポーツとして存在感
賞金の額はどうだろうか。海外ではこれまでに優勝賞金が18億円という大会もあったが、日本では10億円規模の優勝賞金がかかった大会は開かれていない。日本国内の優勝賞金が低すぎるのかと聞くと、渡邉氏は、「必ずしもそうでないように思われます」と答える。
「たとえば、『モンストグランプリ2023 ジャパンチャンピオンシップ』は賞金・商品総額3000万円となっており、『RAGE Shadowverse 2023 Winter』では優勝者が1000万円を獲得しています。また、2021年には『PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 1』が優勝賞金1億円を出して話題になりました」
なお、直近では2024年1月28日に、「ぷよぷよeスポーツ」の大会である「ぷよぷよカップ」が東京ビッグサイトで開催されるという。ちなみに、日本国内では「ぷよぷよ」がeスポーツとして比較的認知度が高いという。その理由や、eスポーツの今後の展望を渡邉氏に聞くと、次のように答えた。
「セガの『ぷよぷよeスポーツ』をはじめ、コナミの『実況パワフルプロ野球』、バンダイナムコエンターテインメントの『太鼓の達人』など、eスポーツとして盛り上げようとしているタイトルがいろいろと存在します。結局のところ、大会向けゲームとしてのルール等の調整、大会の開催、新規プレイヤーの確保、コミュニティへのケアなど、努力を続けているタイトルが支持を得られるという、至極当たり前の話ではないでしょうか。eスポーツが急に流行ることは考えにくいのですが、各ゲームタイトルがたゆまぬ努力を続けた結果として、eスポーツが普及するのではないでしょうか」
(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)