転職を考える前に、異動を希望するのも方法
――なるほど。ところで、企業で働く人に異動はつきものですが、どういう心構えで異動に臨むといいでしょうか。私はかつて、意に沿わない部署への異動辞令が出て落ち込んでいた時、ある先輩からこう言われて、ハッと思い直しました。「すべての異動は栄転だよ」と。
また、企業の人事担当者は、異動によって企業を活性化させるのはどういう点を配慮することが大切でしょうか。
担当者 その先輩のお言葉、とても好きです(笑)。昨今は転職する人が増えています。転職を考える要因は多々あると思いますが、もしモチベーションが上がらないことが問題なのであれば、社内の別の部署に異動希望を出すという選択肢もあるのではと思いました。
また、調査結果をパッと見ると、異動はモチベーションが上がる割合が高いので、積極的にしたほうがよいという風に見えますが、どの性別年代別でも「異動でモチベーションが下がった」という人が10%以上、なかには20%以上もいることは無視できないと思います。
人事担当者におかれましては、本人の意向や適性を十分に考慮した異動ができるチャンスを作ってあげることが、組織の活性化につながるのではと思いました。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)