「人事異動」でモチベーション上がる人、下がる人 アップさせるコツを専門家に聞いた

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女性のほうが、異動を歓迎する人が多い理由

   こうした結果をどうみたらよいのか。J‐CASTニュースBiz編集部は調査を行なったアスマークの担当者に話を聞いた。

――異動によってモチベーションが上がった人が約45%、下がった人が約18%。この結果だけみると、異動万々歳ですが、その理由は何でしょうか。やはり、人事の基本として「適材適所」ということが異動を通じてなされているからでしょうか。

担当者 あくまで個人の感想ですが、適材適所や、本人の希望を反映した異動がなされているのかなと思いました。

――異動経験者が全体的に男性のほうが女性より多く、また、年代が上がるにつれて異動回数が増えるのか、特に男性の40代以上が管理職年代に入るからですか。

担当者 おっしゃる通り、40~50代になると管理職になれる人、なれない人が出てきますので、そのタイミングでの異動も多くなるのかもしれませんね。

男女差については、女性は結婚や出産などのライフスタイルの変化などで、離職や転職を選択する機会が男性よりやや多くなるといったことも、このような違いにつながっているのかもしれません。

――異動経験者にモチベーションの上がり、下がりを聞いた結果が調査の白眉ですね。男性20代にモチベーションが上がる人が非常に多いこと、また、女性の20代~40代も半数以上に達していることが、とても面白いです。それに比べたら、男性40代は4割程度ですから、気の毒になります。こうした差はどこからくるのでしょうか。

担当者 男性20代のまだ勤続年数も短いなかでは、「頑張りを認められている人から異動することが多いのでは」という仮説を立てると、「認められた」「同期より先んじた」という意識から、異動そのものがモチベーションアップになるのではと考えられます。

女性30~40代のモチベーションが高いことに関しては、単に「やりたい仕事やポジションに異動することができてうれしい」というだけでなく、仕事と家庭を両立しやすいポジションへの異動でも、モチベーションが上がる人が多いと思われます。

そういった点が、特に40代男性には考えにくいところで、女性は男性よりもモチベーションが上がる要因が多岐にわたるのかもしれません。
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