食品衛生法改正で「手作りお漬物」は製造販売が許可制に ピンチなのか?各地の対応策は

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和歌山県の「梅干し」、長野県の「野沢菜漬け」への影響は?

   続いて、梅の産地である和歌山県みなべ町の「道の駅・みなべうめ振興館」。ここに、梅干しを卸している、マルヤマ食品の担当者は製造システムについて

「梅干しは、塩をふって天日干しにした『白干し梅』と呼ばれるものを加工業者が買い取って、調味液に付け込んで一般的な梅干しを製造するかたちになっている」

と説明した。そのため、

「農家はこうした原料を販売するだけで、漬物製造の許可や衛生責任はメーカーが負っている」

と話した。

   なお、道の駅で梅干しの販売がなくなるかどうかについては、

「農家さんによっては、塩だけを使った『白干し梅』を道の駅などで販売する人もいるので、そちらは影響を受けるかもしれません。しかし、一般的な梅干しはメーカーが責任をもって製造するので、なくなることはないでしょう」

と述べた。

   最後に、長野県の「野沢菜漬け」の状況を調べるべく、長野県阿南町の「道の駅 信州新野千石平」を取材した。担当者は、「店内に仕入れている野沢菜漬けはすべて製造メーカーから入手しているもので、食品衛生法の改正の影響はない」と答えた。

   このほか、「長野県内に流通する野沢菜漬けはメーカーから卸しているものが多く、県内でも影響を受けているところは少ないのではないでしょうか」と推察した。

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