平均月給31万8000円、過去最高29年ぶり賃上げでも20代と60代以上優先 50代前半はマイナスに

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人手不足が深刻、何としても20代を確保したい、

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行った厚生労働省賃金福祉統計室の担当者に話を聞いた。

――フルタイムで働く労働者の平均賃金(月額所定内給与)が31万8000円と、過去最高になった理由はなんでしょうか。

担当者 やはり、昨年(2023年)の春闘の賃上げ率が前年比3.60%増と、1994年以来29年ぶりに3%台を記録したように、賃上げムードが高まっていることが大きいです。

人手不足が深刻になっているため、若い人を中心に賃金を上げる傾向が目につきます。たとえば、20代では大学卒で2.6%~2.8%増、高校卒では5.3%~5.5%増と賃上げ率が非常に高くなっていますが、これは若い人を積極的に採っていきたいという願いの表れとみられます。

――しかし、その分、子育てにお金がかかり、働き盛りでもある30代後半からの賃上げ率が低いですね。大学卒ではほとんど横ばい状態です。これはどういうことでしょうか。

担当者 速報値なので正確に分析していないため、推測の域を出ませんが、20代を手厚くして人手を確保するために、30代後半以上を相対的に抑えたとみられます。
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