36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、京都地裁は2024年1月25日、殺人罪などに問われた青葉真司被告に求刑通り死刑判決を言い渡した。
報道を受け、弁護士の橋下徹氏がX(旧ツイッター)で、青葉被告の治療にあたった医師に改めて敬意を表した。
全身の93%をやけどして意識不明だった青葉被告
19年7月に起こった京都アニメーション放火殺人事件では、京都アニメーション第1スタジオへの放火により36人が死亡、32人が重軽傷を負った。
京都地裁は25日午後、同事件の裁判員裁判で殺人罪などに問われている青葉真司被告に対し、求刑通り死刑判決を言い渡した。
橋下氏は同日、死刑判決を報じる記事を引用し持論をつづった。
「被害者はもちろんのこと、ご遺族の悲しみ、悔しさ、苦しみは筆舌に尽くしがたいことだと思います。まだ一審ですが裁判関係者の皆様に敬意を表します。特にあのまま死なさせず救命した医師団の皆様に」
多くの人の命を奪った青葉被告の命を救うという判断については、賛否の声が上がっていた。
事件当時、全身の93%をやけどして意識不明だった青葉被告の治療を担当し、救命した上田敬博医師は複数メディアの取材の中で、「罪を償わせるために生かした」という旨の心の内を明かしている。