岡山県総社市の片岡聡一市長が2024年1月24日、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手から小学校に寄贈されたグローブを使って児童がキャッチボールをする動画をX(旧ツイッター)に投稿し、称賛の声があがっている。
「市役所正面入口に当面飾ります!」に批判
大谷選手は23年11月、日本全国約2万の小学校に3つずつ野球用グローブを寄贈すると表明。連日、全国各地の小学校に届いていると報道されている。
こうした中、大分県別府市では、子どもたちの元に届ける前に市庁舎内でグローブを展示。別府市長の長野恭紘氏は18日にフェイスブックで「私が見るだけではもったいない! という事で、市役所正面入口に当面飾ります!」と投稿していた。
展示の意図について「野球をしている人以外にも是非見てみたい!と思う市民の方々からお声をいただきました」といい、「今現在全く野球に触れていない子どもたちが、飾ってあるなら見に行こうと、親やじいじ、ばあば達と行ってくれたらなと想像しました」と説明。その意図について、
「大谷さんの気持ちは勿論大切ですが、大谷さんも想像できないくらい、日本人にとって大谷さんの活躍の話題は少年少女のみならず日本人全員の勇気や希望になっています。年始から暗い気持ちになっている、この時だからこそ、できる限り市民の皆さんにも見てもらい、少しの勇気や元気にしてもらいたいなと思います」とつづっていた。
別府市・長野市長の対応をめぐっては、「見たいけど見れないよー!という年齢や学年のお子さんもいますものね」「飾ることを目的にした贈り物ではないと思います」など市民の間でも意見が割れていたが、ネットニュースで取り上げられると全国から批判の声が相次いだ。
こういった声を受け、29日までの展示期間を短縮し、26日に各校に配布するとしている。