那須川天心は「KOできずとも慌てる必要ない」 2戦判定勝ちだが...専門家が指摘する「見習った方が良い」現役選手

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   プロボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級6位・那須川天心(帝拳、25)が2024年1月23日、エディオンアリーナ大阪でWBA・WBO世界バンタム級14位ルイス・ロブレス(メキシコ、25)を相手にプロ3戦目に臨む。試合は54.8キロ契約体重8回戦で行われ、メインはWBA・WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB、32)の防衛戦となる。

   プロデビュー戦、2戦目と判定が続き、初のKOを目指す那須川。将来的に見据える世界王者に向け、世界ランカー相手にどのような内容が求められるのか。J-CASTニュースは、多数の世界王者を育て、数々の世界タイトル戦を手掛けてきたTMKジムの金平桂一郎会長(58)に分析してもらった。

  • 那須川選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    那須川選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 那須川選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「まずはしっかりと自分のボクシングをやり切ること」

   スポーツ紙などの報道によると、那須川はプロ3戦目を初のKO勝利で飾る意気込みを見せた。10日に行われた公開練習で「みんなが見たことがないものを見せられる気がする」などと自信をのぞかせたという。

   キックボクシングで無敗を誇り、鳴り物入りでボクシング界に転向するも、プロ2戦はいずれも判定勝利。それでも金平会長は「自分のボクシングスタイルを特に変える必要はないと思います」とし、3戦目に求められるものを指摘した。

「仮に次の試合でノックアウトできなくても別に慌てる必要はない。那須川選手は良いパンチを当てていって最終的にノックアウトする選手。まずは自分の持っている良い部分、スピード、勘の良さ、ディフェンスを含めたバランスをどんどん極めていったら良いと思います。そうすると自然にノックアウトという結果がついてくる。まずはしっかりと自分のボクシングをやり切ることです」

「周囲の声に流されて右往左往しない方が良い」

   これまで世界王者をはじめ数多くの東洋太平洋王者、日本王者を育ててきた金平氏は、自身の経験から「人に何と言われようとスタイルを崩さない。そういう選手の方が伸びていく」とし、持論を展開した。

「井上尚弥選手と比べるとどうしても相対的に評価が低くなるかもしれませんが、現役選手でいうと井岡一翔選手のようなマイペース度を見習った方が良いかもしれません。キックボクシングであれだけのキャリアを残した選手。当然ボクシングでもどこかのタイミングで花が開くと思います。周囲の声に流されて右往左往しない方が良い。次の試合でKOでも判定でも一喜一憂しないことが大事だと思います」

   対戦相手のロブレスは18戦15勝(5KO)2敗1分け。

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