いまどきママ友は必要?不要? 最新ママの集いの場は「子育ても、お仕事も、そして企業も」全員ハッピーに!

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ママ友パワーは、みんなをハッピーにする

――とても、いい話じゃないですか。ほかにもありますか。

福澤さん 滋賀県長浜市では、子育て支援事業「長浜cheer for 子育て」を展開していますが、その参画団体にママカフェがあります。ウェブサイトや報道によると、ここは、すべてママ目線でつくった親子が集まりやすいカフェで、ランチの提供を基本に、ママ向けのキャリア相談会や起業準備講座、複数の地元企業が集まる合同説明会も開催しているようです。

――なるほど。こちらもママだけでなく、地元企業も助かる点で、いい話ですね。

福澤さん このように、ママカフェなどママたちが集う場をきっかけに、お仕事などビジネスにつながるという動きは興味深い動きです。スキルを持った母親は全国にたくさんいます。これまでは「子どもを産んだら、子育てに専念する」という母親も多かったと思いますが、こうした場を用意してあげることで、母親たちのスキルを生かすことができるのです。

――ママたちのパワーを生かしていかないともったいないですね。

福澤さん 今は働いていなくても仕事をどうしようか、社会とのつながりを作っていきたいと考えている母親はいます。子どもを生んだら、仕事と社会から分断されるのではなく、ゆるくてもいから、ちょっとお仕事ができれば、社会とつながる機会がもてます。

「バリキャリか、専業主婦か」という究極の二択ではない、「ちょっと、おしごと」の動きがママ友サークルから広がっていくことを願っています。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

※(注)「『おしごと』を通じたママ同士のつながりの場~15年つづくママコミュニティの新しい親子の居場所~」(第一生命経済研究所、2023年12月26日)
リンク先:https://www.dlri.co.jp/files/ld/302086.pdf


●福澤涼子(ふくざわ・りょうこ)さんプロフィール

第一生命経済研究所ライフデザイン研究部研究員、慶応義塾大学SFC研究所上席所員

2011年立命館大学産業社会学部卒、インテリジェンス(現・パーソルキャリア)入社、2020年慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、同大学SFC研究所入所、2020年リアルミー入社、2022年第一生命経済研究所入社。
研究分野:育児、家族、住まい(特にシェアハウス)、ワーキングマザーの雇用。最近の研究テーマは、シェアハウスでの育児、ママ友・パパ友などの育児ネットワークなど。5歳の娘の母として子育てと仕事に奮闘中。

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