スマートフォン(スマホ)買い取り・販売のカメラのキタムラが2024年1月4日に、23年12月度の「中古スマホ(iPhone)売れ筋ランキング」を紹介した。3位は「iPhone XR」、2位は「iPhone SE2」、1位は「iPhone 8」という結果になった。
中でもiPhone 8は、2017年発売とかなり前の製品だ。アップルによるセキュリティーアップデートは続いているが、基本ソフト「iOS」のアップデートは終了している。それでも人気の理由を、ITジャーナリストに聞いた。
iPhone 8は買い取りランキングもトップ
カメラのキタムラによる前述の中古スマホ(iPhone)ランキング。トップ5までを見てみよう。
1位 Apple iPhone 8
2位 Apple iPhone SE2(SE第2世代)
3位 Apple iPhone XR
4位 Apple iPhone 12
5位 Apple iPhone 12 mini
首位のiPhone 8の特徴については、こう説明している。
「新品の端末は販売終了していますが、現在でも中古市場ではコストパフォーマンスの高さから人気を博しているシリーズになります。昨今のiPhoneには採用されていないホームボタンとTouch ID(指紋認証)が備わっているのは大きな特長といえます」
カメラのキタムラでの販売価格は、1万8800円から2万1800円程度となっている。
一方で、同社が公開しているiPhoneの買い取りランキングを見ても、iPhone 8は人気だ。
1位 Apple iPhone 8
2位 Apple iPhone SE2
3位 Apple iPhone 11
4位 Apple iPhone XR
5位 Apple iPhone 12
iPhone 8やiPhone SE2の、特にSIMフリーが高額買取されているようだ。
ITジャーナリストの三上洋氏を取材すると、「まず、iPhoneは買い替え時のリセールバリューが高く、操作性も新機種でさほど変わらないので、日本のみならず海外でもAndroid機よりも人気が高い点があります」と答えた。
ではなぜ、中古市場でのiPhone 8の需要が高いのか。
高齢者や子どもの需要か
三上氏は、「高齢者がガラケーからスマホに乗り換えて、LINEなどの機能を使うための入門機として買われている可能性を感じます」と話す。
併せて、次のような指摘も。
「子どもに買い与えて、とりあえずのメッセージ機能やLINE、SNS利用といった基本的な使い方を勉強している場合が考えられます」
さらに、他機種を使っている人が、iPhone 8を「サブ」のスマホとして購入している傾向もあるという。