日経平均株価3万5000円突破!「どこまで上がる?」 昨年末ズバリ予想した株式専門家に聞いた

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年内4万円なら、ミニバブルだ

――今後、このハイペースで上がり続けるのでしょうか。

井出さん その可能性は低いでしょう。外国人も新NISAも買いはほぼ一巡したと思います。今月いっぱい一進一退が続いて3万6000円程度の高値圏で推移するか、3万4000円前後まで下がるかが想定されます。

――証券会社の中には、「バブル全盛時の1989年12月の3万8915円を越えて、年内に4万円も夢ではない」という向きもあるようですが、史上最高値の3万8915円を越えると思いますか。

井出さん 夢はいつでもあるものです。史上最高値の更新は、年内は難しいでしょう。もし、年内に4万円になったら、それはバブルとまでは言いませんが、ミニバブルになっているということです。

現在の日本企業の業績から判断すると、日経平均の実力は3万5、6000円前後です。つまり、現在の相場が実力相当ということで、それ以上になると、ちょっと背伸びになります。

――30数年前のバブル全盛時には、東京都中央区の皇居の敷地価格が、米カリフォルニア州全体の土地価格を上回ったという記事を読みました。

井出さん まさに土地バブルが生み出した株価ですから、3万8915円の株価と言っても、実力的には1万円ほどでした。株価が実力の4倍近くになっていたということです。
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