お笑いタレントの小島よしおさんが2024年1月11日、自身のX(旧ツイッター)とインスタグラムを更新。「雑草」の豆知識を披露し、反響が寄せられている。
「見られ方は気にせず自分の目標に向かっていく姿」
小島さんは新潮社の文芸誌「波」22年2月号で、植物学者の稲垣栄洋氏の著書「一晩置いたカレーはなぜおいしいのか 食材と料理のサイエンス」の書評の中で
「『弱者の戦略』(新潮選書)という、雑草の生存戦略について書かれた本を読んで以来、ぼくは雑草芸人を自任するようになりました。強いイメージのある雑草は実際は弱く、ライバルのいない過酷な環境で生きているから強く見えるというのです。つまり雑草=パイオニアなのです。ぼくも芸能界で生き残るために、子どもむけのネタを始めたり、教育系のYouTubeチャンネルを始めたり、いろいろなことに挑戦しています。昨年、稲垣先生に対談でお会いした際には『小島さんこそ雑草です!』と太鼓判をもらいました」
と明かしていた。23年10月には雑草について解説する稲垣氏と小島さんの共著「最強無敵の雑草たち 10歳から学ぶ 植物の生きる知恵」、11月には「雑草はすごいっ!」が発売されている。
小島さんは今回のX投稿で
「雑草には踏まれても頑張って立ち上がって頑張るというようなイメージがあるかもしれないけど実はそうじゃないんです。雑草にとって1番の目的は花を咲かせて種を残すことです。なので踏まれて立ち上がるエネルギーは必要ないんです」
とした上で、
「見られ方は気にせず自分の目標に向かっていく姿は私は勇気をもらえます。そんなの関係ねえです」
と、自身のギャグを交えて語った。
「むしろ踏んでくれてありがとうといえるように私はなりたい」
解説は「オオバコ」についてで、「踏まれるスペシャリスト」として「オオバコの種は雨に濡れるとネバネバした物質を出します。そうして靴の裏や車のタイヤにくっついて遠くへ運ばれる。踏まれる事を利用しているんです」と紹介した。
「柔らかさとかたさをあわせ持つ」として「葉っぱは踏まれる衝撃を吸収するために柔らかい。柔らかいだけだとちぎれてしまうので葉っぱの筋はかたい。花を咲かせるときに茎を伸ばす。このとき踏まれてちぎれたりしないように茎の中をスポンジ状にして、しならせて衝撃をやわらげる」とも解説した。
その上で「オオバコのように時に柔軟に時に芯を持ってむしろ踏んでくれてありがとうといえるように私はなりたい」とつづり、「この文は稲垣栄洋先生との共著 最強無敵の雑草たちを大雑把にまとめたものです(笑)」と著書を宣伝した。
他のXユーザーからは
「素晴らしい!めっちゃ勇気出ます 雑草に生き方学べることを教えてくれてありがたいです」
「意外。おっぱっぴーが、こんな素晴らしい事を書くなんて」
「小島よしお初めてテレビで見た時ただの変態かと思ってたけどめちゃくちゃいいこと言う、教育の鏡みたいな人だな」
「なんか泣けてきた 素敵だ」
などの声が寄せられている。
「本当の幸せは踏まれながら傷つきながら育まれる!?」
小島さんはこれまでも自身のSNSに、同様に雑草の解説を投稿してきた。
1月8日にはたんぽぽについて「ロゼット状の葉っぱは地面に身を寄せて寒さをしのぎ、葉を広げて光を浴びる。その栄養は地中の根っこにたくわえられる。地道な努力はなかなか目には見えないけど寒い冬を過ぎれば春がきて見事な花を咲かすのだ」。
23年12月2日にはシロツメクサについて「基本は三つ葉なのだけれど踏まれたりして傷つくことにより四つ葉になることがある。本当の幸せは踏まれながら傷つきながら育まれる!?」と投稿している。