「先月買ってまだ2、3回しか使ってなかった電子レンジ。地震で落ちて扉が閉まらなくなりました...。ダメ元で象印さんに電話するとなんと【無償で直します】とのこと」──。
X(旧ツイッター)で伝えられた能登半島地震での被害をめぐるメーカー対応が、「象印さん、素晴らしい」「神対応すぎる!」と称賛の声を集めている。投稿者と象印マホービン(大阪市)に詳しく聞いた。
「災害にあわれた方に何か出来ないかという思いから」
話題となっているのは、石川県輪島市に住んでいるXユーザー「くろねこ珈琲 奥能登の自家焙煎」(@kuronekocoffee1)さんによる2024年1月10日の投稿だ。冒頭のように切り出して「大感謝です!象印さん、一生ついていきます!」とし、詳報した。
「オペレーターさんに事情を伝えると『少々お待ちください』と保留に。ダメなのかな?と思ってると『お待たせ致しました。無償で直させて頂きます』と。保留の間に上長が判断してくれたのかな?返答を聞いた時、本当にありがたかったです」
投稿は3万件以上「いいね」され、「こういう時に誠意のある対応してくれたら本当にありがたいはず。象印の好感度上がるなぁ」「象印さん、素晴らしい」「神対応すぎる!」といった声が広がっている。
投稿者のくろねこ珈琲さんは11日、当初はメーカー保証期間内だと思い、保証書を探そうとしたとJ-CASTニュースに明かす。しかし「自宅内が地震で足の踏み場もない状態」で諦め、地震に伴う落下で故障した旨を問い合わせた。
結果は投稿の通りで、送料は自己負担というものの「それくらいは当然払いますので!」と応じたという。保証書を確認されることもなく、「地震のことを開口一番で伝えたからでしょうか」とみる。
象印マホービン広報は12日、「まずは、令和6年能登半島地震に伴う災害により被害を受けられた皆様へは、謹んでお見舞いを申し上げますとともに、被災地の1日も早い復旧をお祈り申し上げます」と取材で伝えた。投稿のような対応をしたのは事実と認め、下記のように説明する。
「通常使用ではない故障に関しては、1年の保証期間でも修理料金が発生してしまいますが、災害にあわれた方に何か出来ないかという思いから、送料のみを負担して頂き、修理対応をしております」