モンスターを採用する、致命的ミスの防ぎ方
――モンスター社員が存在する背景として、そもそもそんな人物を採用したことが最大の原因に挙げられと思いますが、人事採用の問題点についてはどうお考えですか。
また、パワハラ上司が存在するとか、職場の環境がモンスター社員を生んだということは考えられないでしょうか。1個人の問題とせずに、会社全体の問題ととらえる視点はいかがでしょうか。
担当者 おっしゃる通り、もともとモンスター社員の素養を持った人だった可能性も、入社してから職場環境や人間関係、はたまた仕事とは関係ないプライベートの問題が影響してモンスター社員化してしまった可能性もあり、個人個人によってさまざまな原因があるかと思います。
採用に関しては、中途採用であれば本人の言葉だけすべて見抜くのは難しいかと思いますので、応募者の会社の上司などに、その職場での経歴や仕事ぶりなどについて問い合わせる「リファレンスチェック」などを活用するのもよいかもしれません。
いずれの場合にも、モンスター社員の傾向が見えた場合には、会社として、本人に問題点を認識させ是正する機会を与えることが大切だと考えています。
――最終的に、いろいろ指導してもダメな場合は、やはり解雇や退職勧奨になりますか。その前段階の処分についてはどうお考えですか。
担当者 最終的には各社の就業規則と照らし合わせたうえでの判断になるかと思いますが、懲戒事由に当てはまるならば解雇もありえるでしょう。懲戒処分の中でも出勤停止や減給など解雇の前に段階はあると思います。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)